2014/07/24

140723鳥栖0-1川崎(J1 #16)

鳥栖0-1川崎(ベストアメニティスタジアム, 19:00KO, 23,277人)

鳥栖の市政60周年記念試合。
ちょうど還暦ということで、鳥栖は赤いユニフォームを着用する。
平日開催なのに客席は満員。
特別ユニフォームの着用率も高く、素晴らしい環境でのゲームとなった。

川崎のスターティング・メンバーは前節清水戦(J1 #15)と同じ。
アウェイ3連戦の最後となるが、3試合ともホーム・ユニフォームを着用した。

■1st half
川崎はボールを保持してパスを繰り返す。
ボールホルダーに対する鳥栖のプレスが弱く、ボランチが前を向いてプレー。
森谷、金久保がサイドに開かず、ボランチの近くでパスワークに参加する。
中央からの攻撃が多く、崩せはしないが、鳥栖の選手を走らせて体力を使わせる。

鳥栖の攻撃は、縦に長いボールを蹴って、前線の選手が勝負するものが中心。
決定的な場面も作られていたが、お互いに無失点で前半を終えた。

■2nd half
後半になると、鳥栖がボランチへのマークを強めてくる。
56分、金久保に代えてレナトを投入。
レナトは左サイドで、ドリブル突破を見せていく。
ケガ明けなので無理してほしくないが、よい交代となった。

62分、登里が左サイドからPA内にドリブルで侵入してクロス。
跳ね返されたところを拾い、森谷から再び左サイドの登里にボールが戻る。
登里は躊躇なくドリブルして、GK林彰洋(33)のニアサイドを抜いてゴール。
素晴らしいゴールとなった。

1点リードして68分、森谷に代えてパウリーニョを投入する。
風間監督が勝っている展開で早い時間に選手交代するのは珍しい。
しかし、そのパウリーニョが、18分間で2枚のイエローカードを受けて退場。
イエローに値するファウルを繰り返す残念なプレーだった。

攻勢に出た鳥栖に防戦一方となる。
ボールを奪っても前に蹴るだけで、セカンドボールが拾えない。
波状攻撃を受けるが、ポストや杉山の好セーブに助けられながら、なんとかタイムアップを迎えた。

■summary
川崎のパスワークを防いだ鳥栖の守備は素晴らしかった。
両チームともに過度に守備的になることがなかった。
それぞれの持ち味を生かした攻撃的なサッカーをみせてくれた。
夏の連戦の影響も見られず、最後まで見応えのある内容だった。


■goal
62登里享平(23)

■judge
杉山力裕(1) 7.0 前節に続いて素晴らしいシュートブロックを見せる。完封に導く。
小宮山尊信(8) 6.0 守備に注力していた。攻撃に参加する回数が少なかった。
實藤友紀(2) 6.5 鳥栖のロングボールには手を焼いたが、きちっと守り切った。
谷口彰悟(15) 6.5 FW豊田陽平(11)をマーク。安易にクリアせず、味方につないだ。
登里享平(23) 7.0 左サイドから何度もPA内に入り込む。ニアを破ったゴールは素晴らしい。
中村憲剛(14) 6.0 視野の広いパスを出す。ロスタイムにファイルをもらい時間を使った。
大島僚太(16) 6.0 前を向いてボールを保持して、アグレッシブに縦パスを入れていく。
森谷賢太郎(19) 6.0 良い場面に顔を出してボールに触る。登里の決勝ゴールをアシスト。
金久保順(18) 5.5 中側に位置取って、ボランチをサポート。トリッキーなプレーを見せた。
大久保嘉人(13) 5.5 プレスを受けつつも積極的にミドルシュートを放つ。枠外が多かった。
小林悠(11) 5.5 最前線でパスを受けるが、つぶされることも多かった。

■sub
56(18)レナト(10) 6.5 ゴールは決められなかったが、ドリブルでアクセントを付けた。
68(19)パウリーニョ(34) 3.5 86分にイエロー2枚目。最悪の結果を招いた。
87(11)中澤聡太(7) 6.0 数的不利の状況で投入されると、リードを守り切った。

■bench
西部洋平(21) 田中裕介(3) 稲本潤一(20) 森島康仁(9)

■coach
風間八宏 6.5 パウリーニョの退場は誤算だったが、早目の選手交代で勝利に貢献した。

■referee
松尾一 6.5 見ていてストレスが少ない的確な判定だった。