2014/09/29

140927川崎1-1仙台(J1 #26)

川崎1-1仙台(等々力, 19:00KO, 18,127人)

快勝した大宮戦(J1 #25)から中3日、仙台戦。
先発は大宮戦と変わらないが、サブにケガから小宮山と森谷が戻った。

■1st half
仙台の攻撃は、FW赤嶺真吾(24)、FWウイルソン(18)へのロングボール主体。
さらにMF太田吉彰(11)が右サイドから切れ込んでくる。
高い位置からプレスをかけて、ボールを奪って速攻を仕掛けてきた。

対する川崎は、プレスをうまくかわせず、ボールロストが多い。
仙台はラインを下げて中を固めるので、前線へのクサビも入りにくい。

40分、パウリーニョが右サイドに流れてアーリークロス。
レナトがきれいに合わせたシュートは、右ポストに当たった。
このプレーでレナトは足を痛め、森谷と交代となった。

直後、仙台のカウンター。
右サイドの太田からのパスを、赤嶺がポストプレーで落とす。
CBジェシと井川のシュートブロックの間を抜いて、ウイルソンがゴール。
仙台が1点を先制する。

■2nd half
後半になると、川崎が押し込む時間帯が続く。
風間監督としては珍しく、選手交代を積極的に行う。
60分に小宮山、81分に森島を投入して、ポジションを入れ替える。

PAエリア外ではボールを持てるが、仙台の素早い寄せに手こずる。
決定的なシーンは作れず、敗色濃厚な中、90分、右サイドから中村がクロス。
森島がヘッドで決め、同点に追いつくことができた。

■summary
仙台は逃げ切ることはできなかったが、1失点で終えた。
守る時間帯が長くとも、勝ち点のために必要なプレーを全員で続けた。

川崎はボールを受ける動きが少なく、パスの選択肢が少なかった。
相手のマークがタイトなパスを選んでしまい、ボールを失うきっかけとなった。
40分、90分の決定機は、右サイドからの崩す前のアーリークロスから。
あまり見ないスタイルだが、中央を固められていたので、有効だった。

もう1点とって逆転したかったが、それでも勝ち点を拾うことができた。
首位浦和は近づかないが、少しだけ詰めることができた。


■goal
90森島康仁(9)
41ウイルソン(18)

■judge
西部洋平(21) 7.0 14分の太田、90+3分のMF野沢拓也(8)の決定的なシュートを防ぐ。
田中裕介(3) 6.0 右サイドの大きなスペースを使って、フリーでボールを受けた。
ジェシ(5) 6.5 仙台のロングボールやクロスボールをことごとくクリアした。
井川祐輔(4) 6.5 中央から左サイドまで広い範囲をカバーする。よく守った。
登里享平(23) 5.5 太田に何度も崩される。2列目に上がるも、仕掛けが消極的だった。
パウリーニョ(34) 6.0 バランス良い位置取りでボールを拾う。23分のイエローは不要。
谷口彰悟(15) 5.5 パスを受ける動きが少ない。ボランチ、左SB、またボランチに動いた。
中村憲剛(14) 6.5 受け手と意図が合わないパスが多かった。右からのクロスでアシスト。
小林悠(11) 5.0 ポストプレーでボールを失ってしまう。動き出しも少なかった。
大久保嘉人(13) 6.0 ミドルシュートを狙ったが、囲まれてボールを失ってしまう。
レナト(10) 6.0 良い動き。だが、41分のシュートをポストに当て、ケガで交代。

■sub
43(10)森谷賢太郎(19) 6.5 守備のギャップに顔を出して、ボールを受ける動きを続けた。
60(34)小宮山尊信(8) 5.5 左SBに入るが、前が詰まっていたためスペースがなかった。
81(23)森島康仁(9) 6.5 いい動き出しでマークをはがし、同点ゴール。

■bench
新井章太(30) 實藤友紀(2) 稲本潤一(20) 山本真希(6) 

■coach
風間八宏 6.0 攻勢を強めるための交代策で最低限の結果を残した。

■referee
榎本一慶 6.5 難しい場面はあまりなかったが、バランス良く裁いた。

2014/09/24

140923大宮1-3川崎(J1 #25)

大宮1-3川崎(NACK5スタジアム大宮, 15:30KO, 12,848人)

FC東京戦(J1 #24)から中2日。
さらに日中開催で、きつい日程のJ1リーグ第25節。
天気は良かったが、気温はそれほど上がらなかった。

出場停止が明けたジェシと大久保、ケガから復帰した登里が先発。
17位の大宮からレンタル移籍している金久保は、契約によりベンチ外となった。
メインスタンドで観戦していた。

■1st half
大宮はコンパクトな陣形を保つ。
11分、CKからFWズラタン(11)が決定的なヘッドを放ち、GK西部が辛うじてセーブする。
小林が足を踏まれてプレーを断念。山本に交代する。

その直後、MFカルリーニョス(5)の安易なパスをレナトが拾う。
中村のスルーパスを受けた大久保が、GK北野貴之(1)との1対1を落ち着いて決める。
カルリーニョスはフリーだっただけに、もったいない失点となった。

34分、今度はレナトが決定機を迎えるが、GK北野がセーブ。
この後、大宮が長短のパスをきれいにつなぐ。
サイドから攻撃を組み立てて、立て続けに危ないシーンを作られる。
44分、MF家長昭博(41)のシュートを西部が防ぐなど、失点をしないまま前半を終えた。

■2nd half
川崎は最終ラインを引き気味にして中央を固める。
51分、田中が右サイドでボールを受け、DF片岡洋介(34)を抜き去ってからセンタリング。
GK北野が触れない絶妙な位置にボールが転がり、大久保がゴールに蹴り込んだ。

さらにレナト、谷口と負傷交代が続いたあとの79分。
中村のパスを追った大久保が、MF金澤慎(23)を振り切ってゴール前に運ぶ。
角度がないところから、ニアサイドを固めたGK北野の頭上を射抜いてゴール。
大久保はハットトリック。類まれな決定力を見せた。

86分にオウンゴールで失点したものの、大久保の活躍で勝利。

■summary
大宮は、FWムルジャ(8)が交代した後半、攻撃が機能しなかった。
3失点ともに、パスミスや1対1の守備で抜かれてからの失点。
前半は悪くない内容だっただけに、17位からの残留争いに期待が持てる。

川崎はきれいなパスワークを見せたが、ゴールは少ない人数での速攻から。
小林、レナトがケガで交代する中、大久保が試合を決めた。
相手ゴール前に押し込んで崩すことはできなかった。

首位浦和が勝ったため、勝ち点差は6のまま。
前線の選手にケガが相次いでいるが、引き続き、いい内容で勝っていきたい。

■goal
86OwnGoal
21,51,79大久保嘉人(13)

■judge
西部洋平(21) 6.5 失点は反応できなかったが、11分、44分と決定的なシュートを止めた。
田中裕介(3) 6.0 2点目をアシスト。MF泉澤仁(39)を抑えられず。オウンゴールは仕方ない。
ジェシ(5) 6.5 ロングボールをうまく処理。大宮のシュートをハードにブロックし続けた。
井川祐輔(4) 6.0 引いて守ることが多かった。相手FWをマークして仕事をさせなかった。
登里享平(23) 6.5 サイドラインで上下動を繰り返しながら、粘り強く守っていた。
パウリーニョ(34) 6.5 積極的にボールを受け、慌てずつないだ。ファウルも少なかった。
谷口彰悟(15) 6.0 流動的な位置取り。いつもよりボールをさばく回数が少なかった。
中村憲剛(14) 7.0 大久保を走らせて、2ゴールをアシストする。試合を決めた。
小林悠(11) 6.0 まずまずの滑り出しを見せていたが、足を踏まれたため負傷交代。
大久保嘉人(13) 8.0 圧倒的なハットトリック。3点目はGKの頭上をピンポイントで抜いた。
レナト(10) 6.0 30分、GK1対1を止められる。チャンスに絡んだがシュートは枠に行かず。

■sub
20(11)山本真希(6) 6.0 右サイドで三角形を作りパス交換。裏への動き出しも良かった。
61(10)山越享太郎(25) 5.5 大きく動いてパスを受ける。攻撃的なポジションは荷が重い。
77(15)稲本潤一(20) 6.0 中盤を引き締めて、試合を落ち着かせた。

■bench
新井章太(30) 實藤友紀(2) 中澤聡太(7) 森島康仁(9)

■coach
風間八宏 6.5 相次ぐケガ人の発生にも迅速に選手交代を行った。

■referee
家本政明 6.0 良いジャッジ。試合を壊さなかった。

2014/09/20

140920川崎0-0FC東京(J1 #24)

川崎0-0FC東京(等々力, 19:00KO, 18,805人)

大久保、ジェシが出場停止、大島がU21代表で欠場。
前節の徳島戦から稲本とジェシ、小宮山が外れ、パウリーニョ、實藤、山越が入った。
メンバーは揃わない中、FC東京の固い守備をどこまで崩せるか。

■1st half
GK西部はパントキックが多くなった。
FC東京が川崎の最終ラインを牽制し、西部からパスをつなげない状況を作った。

CBの井川と實藤は、ボールを持てば細かなパスワークでプレスをかいくぐった。
さらに谷口と中村でつないで、攻撃を組み立てた。

レナトは右SB徳永悠平(2)とマッチアップ。
このところ素晴らしいパフォーマンスを見せているレナトだが、徳永に抑え込まれる。
それでもドリブルで切れ込んでシュートを放ち、好調さを見せた。

FC東京は4バック3ボランチで守りを固める。
攻撃は前線の3人のカウンターが中心で、人数を割いてこなかった。
徳永と左SB太田宏介(6)は、攻撃時にも最終ラインに張り付く。
GK権田修一(20)が多くのシュートストップを見せ、川崎に崩されつつもゴールを許さない。

■2nd half
60分を過ぎると川崎の攻撃が長く続くようになる。
狭いスペースをワンタッチでパスを通してチャンスを作る。
FC東京はCKに逃げる場面が多くなるが、中央をがっちり固めてゴールを許さない。

川崎はいつもどおり攻めて、よい形を作れていた。
しかし、最後までゴールは決まらず。

■summary
首位の浦和が勝ったため、勝ち点を離される厳しい結果となった。
ただ、新しいメンバーの個性を生かしながら、川崎らしい攻撃を展開できていた。

FC東京は負けないことを優先する守備主体のチームとなった。
昨年までのポポヴィッチ監督の攻撃サッカーは見ていて楽しかったが、方向性を変えた。
スコアレスドローは、フィッカデンティ監督の狙い通りの結果といえる。


■goal


■judge
西部洋平(21) 6.0 49分、FWエドゥー(11)との1対1を止める。90+1分、前に出たがボールに触れず決定機を与えた。
田中裕介(3) 6.0 ミスパスも散見されたが、相対する太田を自陣深く押し込んだ。
實藤友紀(2) 6.0 危ない位置でファウルをしていたが、粘り強く守り切った。
井川祐輔(4) 6.5 カウンター攻撃を受けると、待つのではなく積極的に前に出て対処する。
山越享太郎(25) 6.5 攻撃時にはすすっと上がり、球離れ良く組立てに参加した。
パウリーニョ(34) 5.5 ボールカットを見せるが、不用意なファウルでFKを与えていた。
谷口彰悟(15) 6.5 視野を広く持ってゲームを組立てる。パスの起点として効いていた。
中村憲剛(14) 6.5 相手に囲まれて狭いプレーエリアでも、前に向かってボールを出した。
小林悠(11) 5.5 位置取りが低く、ゴールまでの距離が遠くなってしまった。
安柄俊(27) 5.5 ポストプレーができなかった。57分、GKとの1対1を決められず。
レナト(10) 6.5 徳永に苦しみながらも決定機に絡む。58分、ゴール前でのシュート。

■sub
57(25)登里享平(23) 6.0 ドリブルで切り込み、山越と違った動きで左サイドを活性化。
76(27)金久保順(18) 5.5 あまりボールに絡めず、良さを出せなかった。

■bench
新井章太(30) 中澤聡太(7) 福森晃斗(22) 山本真希(6) 森島康仁(9)

■coach
風間八宏 6.0 前節よりもメンバー繰りが難しかったが、いい内容だった。

■referee
木村博之 5.5 PA内では攻撃側のファウルを積極的にとり、逆にフィールドでは流しすぎた。

2014/09/17

140913川崎4-0徳島(J1 #23)

川崎4-0徳島(等々力, 19:00KO, 18,444人)

ナビスコカップ準々決勝を挟み、2週間ぶりのJ1リーグ第23節。
アウェイで0-4と完勝(J1 #6)した徳島とのホームゲーム。

大島がU-21代表でアジア大会に参加、大久保が2試合出場停止中。
さらにケガで出れない選手が多い。
センターバックはワールドカップ中断前までのレギュラーであるジェシと井川。
ボランチに谷口、フォワードに安柄俊を入れる。

■1st half
レナトが2分、3分、4分と立て続けにビッグチャンスを作る。
徳島は防戦一方で、5分、右サイドからの小林の強いパスをトラップして、安柄俊がGK長谷川徹(31)の股を抜いて先制ゴール。
トラップからシュートまで、難しいプレーを連続する素晴らしいゴールだった。

先制してからも川崎の攻撃が続く。
中村を中心にボールを回し、安柄俊がDFを引き付けて、サイドをレナトと小林が使う。
ボランチの稲本と谷口は横一列ではなく、斜めの位置取りでパスをつないだ。
プレスをきちっとかわして、ボールを前につないでいった。

徳島は縦に入れては戻すパスワークで、シュートを放つ。
しかし、川崎の守備を崩し切るところまではいかなかった。

前半終了間際、左サイドで中村とのパス交換からレナトがクロス。
多くのパスがつながり、小林がヘディングで決めた美しいゴール。

■2nd half
後半も、川崎のペースが続く。
61分のレナト、67分のジェシとゴールは2つだけだったが、多くの決定機を作った。

守備では、84分、90+2分に徳島にゴール前を横切るクロスを入れられた。
失点はなかったが、決定的な場面を作られていた。

■summary
J1リーグで4位から2位へと浮上。
ただ、首位の浦和までの勝ち点差4は変わらず。

内容的にはもっと点を取れたと思うが、良い結果だった。
大島、大久保の不在を感じさせず、メンバーが大きく変わっても、これまでどおりのサッカーを展開することができた。
次節以降も同じようなプレーを見たい。


■goal
5安柄俊(27) 45+3小林悠(11) 61レナト(10) 67ジェシ(5)

■judge
西部洋平(21) 5.5 ほとんど出番はなかった。86分に飛び出してゴールを空けてしまった。
田中裕介(3) 6.0 攻撃では目立たなかったが、守備ではスペースを空けなかった。
ジェシ(5) 6.0 放り込みにきっちり対応する。36分のイエローは余計なプレーだった。
井川祐輔(4) 6.0 相手を抑え込む。丁寧なパスワークも安心して見ていられた。
小宮山尊信(8) 6.0 先制点が早かったため、攻め上がりを自重して守りに注力した。
稲本潤一(20) 6.5 動きまわるのは谷口に任せて、守備も攻撃もどっしりと効いていた。
谷口彰悟(15) 6.0 初のボランチ。ミスもあったが、とても良くバランスがとれていた。
中村憲剛(14) 7.0 徳島のプレスが弱かったため、中央で自由にパスを出した。
小林悠(11) 7.0 1ゴール2アシストで勝利に貢献。無数のチャンスに絡んでいた。
安柄俊(27) 6.5 先制点は高い技術から生まれた。中央でDFを引き付けてスペースを作った。
レナト(10) 7.5 素晴らしいドリブルで決定機を生み出す。もっとゴールを決めたかった。

■sub
80(10)山本真希(6) 6.0 動きまわって空いてきたスペースを埋めた。
80(8)山越享太郎(25) 5.5 パスの中継点として機能したが、左サイドをやや崩された。
90+2(27)森島康仁(9) 5.5 角度はなかったが、短い時間でシュートを放った。

■bench
新井章太(30) 中澤聡太(7) パウリーニョ(34) 金久保順(18) 

■coach
風間八宏 6.5 メンバーが大きく変えても良い内容で結果を出した。交代枠を使い切った。

■referee
上田益也 5.5 笛が遅いように感じる場面もあったが、試合をコントロールした。

2014/09/08

140907川崎2-3C大阪(YNC QF #2)

川崎2-3C大阪(等々力, 19:00KO, 11,168人)

ナビスコカップ準々決勝第2戦。
4日前の第1戦は、1-3で勝利した。
アウェイゴールを3つ取って、有利な状況で第2戦を迎えた。

2点以内で抑えることができれば、準決勝に進める。
3点以上取られても、得失点差が1点までで留めることができれば勝ち抜ける状況。

セレッソは、第1戦で欠場したメンバーに加え、FWフォルラン(10)もケガでベンチ外。
川崎は、第1戦が終了した時点のメンバーが先発することとなった。
登里が欠場したものの、中村がベンチに復帰した。

■1st half
前半は川崎がきれいなパスワークで、ゆっくりボールを動かす。
ボランチの大島、森谷がボールを持っても、セレッソはプレスをあまりかけてこない。
自由に攻撃を組み立てて、チャンスを作っていた。

35分、FW南野拓実(13)のシュートをGK杉山がセーブしてからカウンター。
大久保が低い位置でボールを受けて、右サイドを駆け上がるレナトに出す。
レナトはドリブルで相手DFのタイミングを外し、素晴らしいミドルを決めた。
先制点によって、2戦合計4-1のスコアとなる。

有利なまま時間を使いたかったが、すぐにセレッソにゴールを奪われる。
37分、MF長谷川アーリアジャスール(5)がPA内のFW永井龍(9)にボールを入れ、永井が潰されてこぼれたボールを長谷川がゴールに蹴り込んだ。
先制点のたった2分後に、同点に追いつかれてしまった。
いい形の攻撃を作れていなかったセレッソだが、このゴールで望みをつないだ。

■2nd half
後半開始から、實藤からジェシ、森谷から金久保へと2人交代。
實藤、森谷ともに悪くなかったが、ケガによる交代。
金久保が右ウィングに入り、山本がボランチにスライドした。

セレッソが攻勢に出てきた。
ジェシや山本がボールを持つと、プレスをかけてロングボールを蹴らせる。

しかし、押される展開の中、川崎が追加点を奪う。
58分、GK杉山のパントキックを小林がヘッドで流し、大久保が抜け出す。
右側に動くと見せかけて、ボールを左足に持ち替えてシュート。
GK武田博之(1)は触ることができず、ゴール左隅に決まった。

リードを奪っても、川崎は落ち着いてプレーできない。
セレッソの攻撃に振り回され、ゴール前でバタバタする。
最終ラインにボランチが吸収され、バイタルが空いてしまう。
押し上げられず、74分に長谷川、90+1分に南野に決められた。

あと1点で逆転される状況となったが、ジェシを中心に守り、逃げ切った。

■summary
この試合のスコアは2-3で、2戦合計では5-4となった。
最後は余裕がなかったが、第1戦の勝利を踏まえ、ギリギリの結果を出した。

1か月後のナビスコカップの準決勝の相手は、ガンバ大阪。
それまでJ1リーグ戦が続くが、次節から大島がU-21代表でアジア大会参加のため欠場。
大久保も名古屋戦(J1 #22)で広告看板をキックして、2試合出場停止。
厳しい状況となるが、よい内容のサッカーを続けたい。


■goal
35レナト(10) 58大久保嘉人(13)
37,75長谷川アーリアジャスール(5) 90+1南野拓実(13)

■judge
杉山力裕(1) 5.0 よいシュートストップを見せたが、押し込まれる時間帯に不安定なプレー。
田中裕介(3) 5.5 守備で貢献。61分、MF吉野峻光(15)とDF丸橋祐介(14)が入ると押された。
實藤友紀(2) 6.0 しっかり守り、ボランチに的確にボールを出した。負傷交代は残念。
谷口彰悟(15) 5.5 後半は効かなかった。下がりっぱなしだったラインを上げたい。 
小宮山尊信(8) 5.5 南野をマークしきれず。66分、左サイドから完璧なセンタリング。
大島僚太(16) 5.5 前半はバランス良くスルーパスを繰り出す。後半は守備に追われる。
森谷賢太郎(19) 6.0 ドリブルでターンして相手をかわした。よい位置取りだった。
山本真希(6) 5.5 動き出し良くボールを拾う。後半からボランチに移ると守備を支えきれず。
小林悠(11) 5.5 いいシュートを放ったが、ゴールが決まらない。2点目をアシスト。
大久保嘉人(13) 6.0 下がって組立てに参加する。厳しい時間帯に貴重なゴールを決めた。
レナト(10) 6.5 ドリブルでの仕掛けが効いた。素晴らしいゴール。ロスタイムにイエロー。

■sub
46(19)金久保順(18) 5.5 右ウィングで攻撃にアクセントを加えた。
46(2)ジェシ(5) 5.5 はっきりした強いプレーで守る。88分にはシュートストップ。
77(13)中村憲剛(14) 5.5 展開力で決定機を作り出す。82分、ポストに当てるシュート。

■bench
西部洋平(21) 井川祐輔(4) 稲本潤一(20) パウリーニョ(34) 

■coach
風間八宏 6.0 3人ともにケガによる交代。稲本を使いたかったが枠がなかった。

■referee1
村上伸次 6.0 どちらのチームにも偏ることなく、中立的なジャッジ。

2014/09/04

140903C大阪1-3川崎(YNC QF #1)

C大阪1-3川崎(ヤンマースタジアム長居, 19:00KO, 5,734人)

ACL出場のため、ナビスコカップは予選リーグを免除されて準々決勝からの出場。
同じくACL組のセレッソ大阪との第1戦はアウェイゲーム。

セレッソは、MF扇原貴宏(2)とGKキム・ジンヒョン(21)が代表で不在。
MF山口蛍(6)やDF藤本康太(4)がケガで、メンバーを多く欠いた。

川崎は誰も代表に入らなかったが、中村がケガで欠場。
森谷をボランチに移し、右ウィングには金久保が入った。

■1st half
セレッソのプレスが弱く、ボランチの大島と森谷を中心にボールを動かす。
7分、大島が中央のスペースに抜け出してミドルシュート。
DFに当たってコースが変わり、そのままゴールが決まった。

セレッソはボールを運べず、いい形が作れない。
しかし33分、MF吉野峻光(15)の左クロスをFW南野拓実(13)が合わせて同点に追いつく。
ペナルティエリア内のマークがずれてしまい、南野をフリーにした。

■2nd half
後半、登里に代えて右SBに田中を投入。小宮山を右から左SBに回す。
セレッソのダイレクトパスがつながり、崩される。
ボールを奪っても、レナトに預けるしか攻め手がなかった。
川崎は自陣深くに押し込まれて、波状攻撃を受ける。
危ないシーンを作られたが、ゴールは決まらなかった。

57分、金久保に代えてボランチに山本を投入し、森谷を右ウィングに。
山本が間延びしたスペースを埋め、この交代でペースを掴む。

67分、大島がDFをしっかり引き付けてからラストパス。
森谷が美しいループをゴール右上に決めた。

続けて68分。レナトがPA内でドリブルを仕掛ける。
MF平野甲斐(18)が倒してしまい、PKを獲得。
倒れ方は大袈裟だったが、身体的な接触はあったので、妥当な判定。
レナトが自らPKを決めて、2点をリードして勝利した。

■summary
2戦目のホームゲームに向け、アウェイゴール3点は大きい。
スペクタクルなプレーは見れなかったが、内容は悪くなく、よい結果となった。

調子を落としているセレッソは、攻撃のパターンが少なく、脅威を感じなかった。
ペースを握ったのは、後半開始から20分程度だけ。
等々力での第2戦でもこのままリードを保ち、準決勝に進みたい。


■goal
33南野拓実(13)
7大島僚太(16) 67森谷賢太郎(19) 71PKレナト(10)

■judge
杉山力裕(1) 6.0 失点は仕方がない。守備機会は少なかったが着実にセーブ。
小宮山尊信(8) 6.0 左SBでは攻撃を防ぎきれなかったが、後半、右SBでは南野を抑えた。
實藤友紀(2) 6.0 相手FWを自由にさせなかった。89分、CKを頭で合わせる惜しいシュート。
谷口彰悟(15) 6.0 ロングボールを防ぎ、良く読みながら守った。パスワークも良かった。
登里享平(23) 5.0 南野のドリブルに翻弄された。前半だけで交代。
大島僚太(16) 6.5 中村不在の中、プレスをかわして前に向かうプレー。1ゴール。
森谷賢太郎(19) 6.5 周りとパスが合わないこともあったが、中短のパスを散らした。
金久保順(18) 5.5 中央に入りこんでパス交換に参加。サイドでは物足りなかった。
小林悠(11) 5.5 前に抜け出してボールを受けてもシュートに持ち込めなかった。
大久保嘉人(13) 5.5 下がってボールを受けようとするが、パスが入ってこなかった。
レナト(10) 6.5 左サイドをドリブルで攻略。PKを獲得して自らゴールを決める。

■sub
HT(23)田中裕介(3) 6.0 慎重なプレーが多かったが、守備を安定させた。
57(18)山本真希(6) 6.5 崩れていたバランスを回復した。劣勢を跳ね返した。

■bench
西部洋平(21) 井川祐輔(4) ジェシ(5) 稲本潤一(20) 安柄俊(27)

■coach
風間八宏 6.5 投入したカードで局面を変えた。交代枠を全て使いたかった。

■referee
高山啓義 6.5 分かりやすくストレスが少ないジャッジ。レナトのPK判定も妥当。