2014/10/27

141026甲府2-1川崎(J1 #30)

甲府2-1川崎(山梨中銀スタジアム, 19:00KO, 10,536人)

鳥栖戦(J1 #29)に勝ち、首位争いに残って迎える中3日の甲府戦。
先発は鳥栖戦とまったく同じ。
機能したメンバーをそのまま起用した。

甲府は16位と降格圏内。
FWクリスティアーノ(10)が出場停止、FWキリノ(20)をケガで欠いている。
前線のメンバーがかなり苦しく、川崎有利の状況といえる。
なお、キリノは東ティモール国籍を取得し、アジア枠とのこと。

山梨中銀スタジアムは、試合前は雨がぱらついていたが、やんでくれた。

■1st half
川崎がボールを支配して押し込む。
大久保、森谷がミドルシュートでゴールを脅かす。
16分、中央のレナトがゴールに背を向けてトラップしてバイシクル。
素晴らしいゴラッソを決め、先制に成功する。

ここまでは良かったが、甲府が徐々に反撃に出る。
川崎の最終ラインはオフサイドトラップを掛けるが、抜け出されるようになって、ラインを下げてしまう。
26分、ワンツーでFW阿部拓馬(9)が抜け出して同点ゴール。
CBもGK杉山も位置取りが中途半端のように思えた。

川崎は間延びして、パスがつながらない。
最終ラインまで戻せばいい局面でも、前線に無理なパスを出してボールを奪われる。
レナトが左サイドで持ち込むが、5バックで固められた甲府のゴール前ではプレーできなかった。

■2nd half
後半、山本に代えて中村を投入する。
この交代で、中盤の守備が弱くなってしまい、甲府に押される。
右サイドのMFジウシーニョ(11)を使われて、SB登里が引っ張り出され、何度も走らされた。

80分、左FKをMF佐々木翔(6)が頭で決めて勝ち越される。
GK杉山は、一歩出たあと迷って立ち止まってしまった。
疲労した川崎に反撃の力はなく、このまま終了。

■summary
甲府は、城福浩監督が描いたプランを完璧に実行した。
しっかり引いて守って、攻撃はシンプルに早く仕掛ける。
川崎を走らせて消耗させたところで、セットプレーで仕留めた。
このような内容を続けていけば、J1に残留できると思われる。
ゴールはなかったが、FW盛田剛平(19)の献身的な動きが特に光った。

川崎は、結果も出せず内容も悪かった。
せっかく先制したものの、走らされて疲れて力負け。
残念だが、それでもまだ4位。
首位とは残り4試合で勝ち点7差。
次の試合に向け、立て直してほしい。


■goal
26阿部拓馬(9) 80佐々木翔(6)
16レナト(10)

■judge
杉山力裕(1) 5.0 どちらの失点でも位置取りが中途半端。最後のCKで上がってヘッド。
田中裕介(3) 5.5 右サイドのスペースを活かすが、ゴール前は詰まっていた。負傷交代。
實藤友紀(2) 5.0 ラインコントロールでオフサイドをたくさん取った。球際に弱い。
谷口彰悟(15) 5.0 ボールをボランチに入れることができず、組立てに困っていた。
登里享平(23) 5.5 レナトをサポートしてクロスを上げた。ジウシーニョを抑える。
山本真希(6) 5.5 動いて走っていたが、パスミスが多かった。ただ、交代は疑問。
大島僚太(16) 5.0 相手を外す動きが少なく、パスを前線に供給できなかった。
森谷賢太郎(19) 5.0 ミドルやFKを放ったが、味方と距離が遠く、貢献できなかった。
レナト(10) 6.0 素晴らしいゴラッソ。厳しくマークされるが、一番の脅威となっていた。
小林悠(11) 5.0 抜け出す動きが少なかった。ポストプレーもいまひとつ。
大久保嘉人(13) 4.5 下がりっぱなしでバランスを崩す。ボールをもらってもキープできず。

■sub
46(6)中村憲剛(14) 4.5 残念ながらコンディションが悪かった。守れなかった。
60(3)小宮山尊信(8) 5.5 右サイドでうまくボールを引き出した。
83(19)森島康仁(9) 5.0 クロスボールを競り合っていたが、サポートがなかった。

■bench
新井章太(30) 中澤聡太(7) 稲本潤一(20) パウリーニョ(34) 

■coach
風間八宏 5.0 中村の投入でチームの勢いを削いでしまった。

■referee
村上伸次 5.5 できるだけ流すようにジャッジしていたが、ファウルの判断が少しぶれた。

2014/10/23

141022川崎2-0鳥栖(J1 #29)

川崎2-0鳥栖(等々力, 19:00KO, 10,609人)

J1リーグで2連敗。
5位まで順位を落とし、ナビスコカップも準決勝で敗退した。
よく晴れて暑かった万博でのG大阪戦(J1 #28)から、中3日の鳥栖戦。
等々力は雨で、肌寒い気候となった。
先発メンバーには森谷、山本が入り、森島、中村がベンチとなった。

■1st half
川崎が鳥栖を押し込む。
大島が山本のサポートを受け、ロングパスで攻撃を組み立てる。
コーナーキックをたくさん獲得し、鳥栖ゴールを脅かしていく。
レナト、大久保がミドルシュートを放っていた。
ガンバ戦でも良い攻撃があったが、もっとゴールに近くプレーできていた。

鳥栖は縦への長いパスを出してフォワードを走らせる。
しかし、實藤、谷口のセンターバックが対応して、危ない場面はほとんどなかった。
前半は両チームともにゴールがなかった。
鳥栖も質の高い守りを見せて見応えがあった。

■2nd half
後半開始から川崎が攻め込む。
大久保、レナトのミドルシュートをGK林彰洋(33)が弾く。
そして49分、左サイドからレナトがクロス。
小林がつぶれ、こぼれたボールを田中が美しいゴール。
大久保のような落ち着いたトラップから、相手DFに当ててゴール左上に決めた。

52分、54分とMF藤田直之(14)がイエローを2枚受けて退場となる。
1枚目は大久保、2枚目は小林が抜け出したところを止めたもの。
2枚目は厳しい判定だったが、リスクが高いプレーを選択してしまった。
鳥栖は10人となり、川崎の最終ラインとボランチにプレスに行けなくなる。
一方的な展開となってしまった。

63分、カウンターから小林がミドルシュートを決める。
大島からの縦パスのトラップはやや流れたが、素早いモーションで真っ直ぐに射抜いた美しいゴールだった。
その後、鳥栖の攻撃をしっかり抑えきり、久しぶりの勝利となった。

■summary
9月末の仙台戦(J1 #26)以降、内容を伴わないゲームが続いていた。
しかし、ガンバ戦で見せた良い攻撃を継続して、結果を出すことができた。
見ていて楽しいサッカーが戻ってきた。
このまま続けて、勝ち点を積み上げてほしい。

■goal
49田中裕介(3) 63小林悠(11)

■judge
杉山力裕(1) 6.0 出番は少なかったが、ボールキャッチに安心感があった。
田中裕介(3) 6.5 貴重な先制点を挙げる。ただ、終盤に軽率なミスパスがあった。
實藤友紀(2) 7.0 的確なラインコントロール。74分、ゴール寸前でシュートブロック。
谷口彰悟(15) 6.5 最終ラインを實藤とまとめた。気の利いたパスをボランチに供給。
登里享平(23) 6.0 攻めも守りもまずまず。イエローをもらったが、厳しい判定だった。
山本真希(6) 6.5 中盤のバランサーとして躍動。セカンドボールを多く拾った。
大島僚太(16) 6.5 厳しいマークの中、それでも強いパスを前線に供給した。
森谷賢太郎(19) 6.0 大きな動きでギャップを生み、前線の選手をサポート。
レナト(10) 6.0 決定機をたくさん迎えたが、ゴールは決まらなかった。 
小林悠(11) 7.0 個人技で圧巻のゴール。GKを外す動きも素晴らしかった。
大久保嘉人(13) 6.5 1.5列目で抜群のキープ力を見せた。積極的にミドルを放つ。

■sub
84(19)中村憲剛(14) 5.5 あまりボールに触れず。ケガを抱えて出場する展開ではなかった。
85(10)小宮山尊信(8) 5.5 左ウィングに入る。レナトより低い位置取りで試合をクローズ。
90(13)森島康仁(9) 5.5 ロングボールを競って、相手ボールにチェイシングを行った。

■bench
新井章太(30) 井川祐輔(4) 稲本潤一(20) パウリーニョ(34) 

■coach
風間八宏 6.5 見ていて楽しい攻撃を取り戻した。連戦の中、選手交代を早めるべき。

■referee
吉田寿光 5.5 全体的にはファウルを適切にとっていたが、藤田の2枚目は厳しかった。

2014/10/21

141018G大阪1-0川崎(J1 #28)

G大阪1-0川崎(万博記念競技場, 14:00KO, 17,615人)

ナビスコカップ準決勝2試合に続いて、J1リーグでガンバ大阪と再戦。
川崎は3試合連続のガンバ戦だが、ガンバは天皇杯準々決勝の大宮戦を挟んでいる。
気温も湿度も高くなく、よく晴れた万博記念競技場。

代表から戻ってきた小林と、ケガ明けの中村がボランチで先発。
森島が引き続き2トップで起用され、森谷がベンチに。

■1st half
ナビスコカップ第2戦(YNC SF #2)と同じように川崎が攻撃を仕掛ける。
中村と大島から流動的な前線4人にボールが入り、チャンスを作る。
ボールを回しすぎず、適度に散らしながら、比較的早く前に展開していた。
ただし、決定的な局面はなかなか作れない。

ガンバはFWパトリック(29)への縦パスが中心。
しっかり引いてスペースを消し、カウンターを狙った。

■2nd half
50分あたりからガンバがチャンスを作る。
川崎は波状攻撃を凌いでいたが、57分、MF遠藤保仁(7)のCKをDF米倉恒貴(14)にヘッドで決められた。
ガンバが主導権を握っていたのは、ゴール前の10分程度だっただけに、残念な失点だった。

その後、川崎は攻撃を続けるがゴールが決まらない。
80分、レナトのクロスに合わせた小林の完璧なシュートも、GK東口順昭(1)がセーブ。
膠着感が漂う中、時間が経過していった。

■summary
どちらが勝ってもおかしくないゲーム。
ガンバの守備は良く組織され、見応えがあった。
結果は出なかったが、満足できる内容だった。


goal
57米倉恒貴(14)

judge
杉山力裕(1) 5.5 失点シーンでは、シュートを止めることは難しかった。
田中裕介(3) 5.5 派手なプレーは少なかったが、的確な上下動を見せた。
實藤友紀(2) 5.5 ガンバの左サイドからの攻撃をきっちりとケアしていた。
谷口彰悟(15) 5.0 サイドに流れて登里をサポート。ただし、中央のスペースを空ける。
登里享平(23) 6.0 パトリックを封じる。レナトとの位置関係良く攻撃に参加。
中村憲剛(14) 5.5 チャージを受けて簡単にボールを失う。良いパスもミスパスもあった。
大島僚太(16) 6.0 ミドルシュートを積極的に放つ。ドリブルで上がってスペースを探す。
小林悠(11) 5.5 下がり気味のポジションから飛び出して決定機を作った。
レナト(10) 5.5 2枚のマークを引き連れてながらのプレー。クロスでチャンスを作った。 
大久保嘉人(13) 5.0 中盤に下りてもプレスが厳しかった。笛のあとのシュートでイエロー。
森島康仁(9) 5.5 動きは少なかったが、クロスを頭に合わせてシュートを放った。

sub
70(9)森谷賢太郎(19) 5.5 右サイドで小林と絡み、チャンスを作る。
86(3)小宮山尊信(8) 5.5 時間が少なく、ボールに絡めなかった。

■bench
新井章太(30) 中澤聡太(7) 稲本潤一(20) パウリーニョ(34) 山本真希(6) 

coach
風間八宏 5.0 1点を追いかける展開となっても、交代枠を使い切らなかった。

referee
今村義朗 5.0 ファウルやイエローの判定基準が一貫しなかった。

2014/10/13

141012川崎3-2G大阪(YNC SF #2)

川崎3-2G大阪(等々力, 16:00KO, 16,211人)

ナビスコカップ準決勝の第2戦。
3日前の第1戦(YNC SF #1)は3-1で負けているが、アウェイゴールを1つ取ることができた。
決勝に進むためには、第2戦を2-0か3点差以上で勝つことが必要。
3-1となった場合には、延長、PK戦となる。

■1st half
川崎がガンバを押し込む。
大島がフリーでボールを持って、長短のパスを出す。
ボランチで隣に位置する山本がよく動いて、パスコースを作っていた。

何本かシュートを放ち、9分、右サイドを崩して森谷から左のレナトへ。
レナトのクロスに中央の大久保が頭で合わせて先制に成功する。
きれいに崩した美しいゴールだった。

その後も、18分の大久保のクロスから森島のフリーでのヘッドなど、チャンスを作る。
追加点は決まらなかったが、よい感じで攻撃できていた。

40分ごろから、それまでチャンスがほとんどなかったガンバが反撃を始める。
後ろからの押し上げがない中、MF阿部浩之(13)が2本のゴールを連続して決める。
1点目は42分、FWパトリック(29)がヒールで落として中央のジェシを突破したもの。
続いて45分、左サイドのFW宇佐美貴史(39)からのクロスにフリーで合わせる。
いずれも守備のミスをしっかり突いたゴールだった。

川崎はアウェイゴールを2点奪われて、あと4点が必要となる。
45+3分、ジェシが右CKに合わせて2-2の同点として前半終了。

■2nd half
後半は、3点が必要となった。
51分、左サイドを突破したレナトのクロスに森谷が合わせてゴール。
あと2点とすることができた。
63分、ケガで第1戦を欠場した中村を投入。
前日の麻生グラウンドでも長く練習できておらず、コンディションがよくなかった。
そのため、戦況を大きく変えることはできなかった。

ガンバは61分、71分とフォワードを相次いで交代させる。
前線から谷口、大島に対して強くプレスし、ジェシにボールを持たせた。
川崎はいい形を作っていたが、最後まで追加点を奪うことはできなかった。

■summary
2戦合計で4-5となり、ナビスコカップは昨年に引き続き準決勝で敗退となった。
仙台戦(J1 #26)新潟戦(J1 #27)、そしてガンバとの第1戦(YNC SF #1)と、悪い内容の試合が続いていた。
しかし、この試合では美しい攻撃ができた。

ただ、前半終了間際に立て続けに2失点をしてしまい、決勝進出に届かなかった。
ガンバは勝っている状況でも時間稼ぎに走らず、堂々とプレー。
ナビスコカップの敗退は残念だが、妥当な結果だと思う。

■goal
9大久保嘉人(13) 45+3ジェシ(5) 51森谷賢太郎(19)
42,45阿部浩之(13)

■judge
杉山力裕(1) 5.0 2失点目はポジションが右に寄ってしまい、ゴールを空けた。
田中裕介(3) 5.5 クロスを多く供給。27分、ゴール前に走り込むがトラップをミス。
ジェシ(5) 4.5 1失点目は飛び込んで阿部にかわされた。1得点したが挽回できない。
谷口彰悟(15) 5.0 長いパス出しで攻撃を組み立てる。2失点目では中央の阿部をフリーに。
登里享平(23) 6.0 パトリックへのロングボールに対応。第1戦で前半のベンチが残念。
山本真希(6) 6.0 動いてパスコースを作り、大島をフォロー。最後までプレーを見たかった。
大島僚太(16) 6.0 フリーでボールを受け、ドリブルで時間を生んでチャンスを作った。
森谷賢太郎(19) 5.5 いつもよりも運動量が少なく、パスを受けられなかった。
レナト(10) 6.5 全てのゴールをアシスト。3点では足りなかったが、抜群だった。
大久保嘉人(13) 6.0 中盤に下りてチャンスを作り、ミドルシュートを放った。
森島康仁(9) 5.5 クロスに反応して決定機をいくつか迎えたが、外してしまった。

■sub
63(6)中村憲剛(14) 5.0 タイトルの可能性を追ったが、ケガ明けで精彩を欠いた。
88(19)稲本潤一(20) 6.0 前に人数をかけるチームをボランチで支えた。

■summary
新井章太(30) 實藤友紀(2) 井川祐輔(4) 小宮山尊信(8) 安柄俊(27)

■coach
風間八宏 5.5 第1戦から立て直したが、2点を取るためには稲本の投入が遅かった。

■referee
東城穣 6.0 大きなミスなく試合を裁いた。

2014/10/10

141009G大阪3-1川崎(YNC SF #1)

G大阪3-1川崎(万博記念競技場, 19:00KO, 5,482人)

ナビスコカップ準決勝、ガンバ大阪との第1戦。
小林が代表に招集されていて、中村がケガで欠場。
レナトがケガから復帰し、小宮山が右ウィング、森島がセンターフォワードに入る。
センターバックには實藤、谷口が入り、井川は左SBとして出場した。

■1st half
10分ごろまでは、ガンバのプレスをかいくぐって押し込む。
大久保やレナトがシュートを放ったが、攻勢はここまで。
その後はガンバがペースを掴むようになる。

川崎はガンバのボールホルダーに対する動き出しが遅い。
ガンバは左右のバランスが良く、広くピッチを使って攻撃する。
FWパトリック(29)のポストプレーが効いていた。

16分、DF米倉恒貴(14)がPA内でボールを受けてシュート。
寄せるのが遅くなった井川に当たり、コースが変わってゴール。

さらに28分。FW宇佐美貴史(39)にドリブルで左に運ばれる。
實藤が振り切られ、角度がないところからゴール。

■2nd half
精彩を欠いた井川に代わって金久保が入る。
ボールを運べるようになっていたが、49分。
パトリックにドリブルで持ち込まれてのゴールで、3-0となる。

57分、川崎は登里を左SBに投入する。
右ウィングの金久保とともに、攻撃は少しだけスムースになる。
ただし、ボールを受けようとする動きが少なく、パスコースを作れない。
難しいコースにパスを出してしまい、ボールロストを繰り返した。

それでも、ロスタイム。
金久保の左CKから田中が頭で決める。
3-1の敗戦だったが、アウェイゴールを1つ奪うことができた。

■summary
新潟戦(J1 #27)に続いて、内容的にも完敗だった。
ガンバに自由に攻撃されてしまった。
もっと点差が離れていてもおかしくなかったが、よく3点で抑えることができた。

第2戦は中2日で迎えるホームゲーム。
2-0で勝てば準決勝を突破できる。
不利な状況であることは否めないが、決して不可能ではない。
動ける選手をたくさん起用し、早目にゴールを決め、良い結果を出してほしい。

■goal
16米倉恒貴(14) 28宇佐美貴史(39) 49パトリック(29)
90+2田中裕介(3)

■judge
西部洋平(21) 5.0 1失点目は味方に当たり不運だった。これ以外の失点は防ぎたかった。
田中裕介(3) 5.5 ロスタイム、ヘッドを決めて第2戦に期待をつなげた。
實藤友紀(2) 5.0 28分、宇佐美に抜かれてゴールを許す。DFを統率できなかった。
谷口彰悟(15) 5.0 48分、パトリックにぶち抜かれる。ボランチへのパスは出せていた。
井川祐輔(4) 3.5 左SBは厳しかった。スピードが遅く、パトリックに振り切られる。
大島僚太(16) 5.5 フリーでボールを受けた。司令塔としてゲームを打開できなかった。
森谷賢太郎(19) 5.5 全体のバランスは崩しがちだったが、よく走っていた。
小宮山尊信(8) 5.0 右ウイングではパスがこなかった。攻撃的なポジションは物足りない。
大久保嘉人(13) 5.0 2列目でプレー。いいタイミングで放ったシュートも決まらず。
レナト(10) 5.5 ケガからの復帰戦。シュートは決まらなかったが、よかった。
森島康仁(9) 5.5 クサビのパスやクロスを受けた。もっとDFの裏を狙って動きたい。

■sub
HT(4)金久保順(18) 5.5 動いてギャップを生んだ。ただ、消えている時間も長かった。
57(8)登里享平(23) 6.0 レナトと組んで左サイドを突いた。CKを獲得する。
85(10)山本真希(6) 6.0 ハードワークを見せてくれたが、時間が少なかった。

■bench
杉山力裕(1) ジェシ(5) 稲本潤一(20) パウリーニョ(34) 

■coach
風間八宏 5.0 先発選手の組み合わせが功を奏さなかった。山本はもっと早く入れたかった。

■referee
飯田淳平 5.5 若干、川崎に優位な笛となっていた。

2014/10/06

141005新潟3-0川崎(J1 #27)

新潟3-0川崎(東北電力ビッグスワン, 19:00KO, 17,265人)

仙台戦(J1 #26)を辛くもドローとしたあとの新潟戦。
U21代表から戻ってきた大島が、谷口とボランチを組む。
大島に加え、小宮山と森谷が先発に復帰した。
登里とパウリーニョはベンチに。レナトはケガのためベンチ外。

■1st half
新潟がよい守備から攻撃を続ける。
ボールホルダーに素早いプレスをかけ、後方でパスコースを切る。
MFレオ・シルバ(8)のボール奪取が目立ち、チーム全体で動いて川崎を封じ込める。
ボールを奪ってからもパスミスが少なく、フリーの味方に小気味よくボールがつながってチャンスを作った。

川崎は動き出しが遅く、パスを受けに行く動きが少ない。
ボールホルダーが難しいパスを出さざるをえず、素早く新潟に囲まれた。
ボランチの大島と谷口、2列目の中村がトライアングルを作ってパス交換するのを楽しみにしていたが、機能しなかった。

38分、いい位置でのFKをレオ・シルバに直接決められて、先制される。
右足のキックで壁の外側を巻いて、ゴール右隅に入る素晴らしいゴールだった。

■2nd half
後半、田中に代えて登里を投入。ポジションを大きく入れ替える。
しかし、前半と同じように動き出しが遅く、ボールをつなげない。

65分、カウンターからMF山本康裕(23)に持ち込まれてミドルを決められる。
大島やジェシがスライディングを試みたが、振り切られた。

この直後の67分、2点差を追いかけるため森島を投入。
ポストプレーでアクセントになったが、決定機は生まれず。

86分には小林裕紀(6)のFKを、FWラファエル・シルバ(32)が頭で合わせて3点目を奪う。
川崎は集中力が途切れていて、ジェシがマークを外した失点だった。

■summary
よく3失点ですんだほどの完敗。
等々力(J1 #17)では、新潟のパスの精度が低かったが、この日はミスが少なかった。
川崎はボールを簡単に失い、ボールを奪い返すことができなかった。
新潟のプレーは、見ていてとても楽しかった。

川崎は首位浦和との勝ち点差が8となり、2位から4位に後退。
優勝を諦めるには早いが、前節仙台戦に続いて内容も結果も伴わないゲームとなった。

次はナビスコカップ準決勝のアウェイ&ホーム2連戦。
J1リーグ2位のG大阪との対戦となる。
このところ好調のG大阪に対して、川崎は状態があまりよくない。
それでもなんとか決勝に進んでほしい。


■goal
38レオ・シルバ(8) 65山本康裕(23) 86ラファエル・シルバ(32)

■judge
西部洋平(21) 5.5 最終ラインへボールをつなげず、パントキックが多い。失点は難しい。
田中裕介(3) 5.5 高さを生かして守備で貢献していた。前半だけで退いた。
ジェシ(5) 5.0 粘り強く守っていたが、86分、集中を切らし、マークミスから失点。
井川祐輔(4) 5.5 押し込まれる時間が長く、攻め込まれては対応に追われていた。
小宮山尊信(8) 5.0 前半、左SBでボールを多く失った。後半は逆の右SBに回った。
谷口彰悟(15) 4.5 ボランチでバランスをとるが、判断が遅くミスが多い。後半は左SB。
大島僚太(16) 5.0 U21代表から復帰したが、パスがずれた。相手に囲まれると苦しかった。
中村憲剛(14) 5.0 レオ・シルバに封じ込められ、前線に効果的なパスを供給できなかった。
小林悠(11) 5.5 仙台戦よりはらしさを見せたが、シュートは決まらなかった。
大久保嘉人(13) 5.5 下がって組立てることが多く、ゴール前で仕事ができなかった。
森谷賢太郎(19) 5.0 左ウィングでは生きなかった。献身的な守備が見られなかった。

■sub
46(3)登里享平(23) 5.5 左ウィングに投入される。少なかったがチャンスに絡んだ。
67(19)森島康仁(9) 5.5 ポストプレーで状況を変える。中央でボールを待ち受けたい。

■bench
杉山力裕(1) 實藤友紀(2) 稲本潤一(20) 山本真希(6) パウリーニョ(34) 

■coach
風間八宏 5.0 有効な対策をとることができなかった。交代枠を残した。

■referee
西村雄一 6.5 身振り手振りが大きく分かりやすいジャッジだった。