2014/12/31

141231シーズン回顧(2) 2014ランキング

シーズン回顧(2) 2014ランキング

2014シーズンの回顧その1では、選手ごとに平均採点を計算した。
その2では、シーズンを全体的に振り返るために、ランキングを見てみたい。

high player (season) 
 1,000分以上出場した選手で、シーズン平均採点が高かったのは次の選手。

1位 中村憲剛(14) 40試合 3,467分出場 平均採点6.25
2位 レナト(10) 40試合 3,469分出場 平均採点6.05
3位 小林悠(11) 40試合 3,548分出場 平均採点6.02

 中村は試合をコントロールする中心選手であり、平均的に高い採点だった。
 ただ、2位3位と比べても、採点が高くなってしまったかもしれない。

■low player (season)
 逆にシーズン平均採点が低かったのは次の選手。

1位 パウリーニョ(34) 20試合 1,008分出場 平均採点5.50
2位 井川祐輔(4) 21試合 1,768分出場 平均採点5.60
3位 谷口彰悟(15) 40試合 3,742分出場 平均採点5.69

 谷口はパフォーマンスが落ちた時期も起用され、平均採点は低くなった。

■high game
 各試合の選手の採点を、出場時間に応じて平均した。
 この平均採点が高かったのは次の試合。

1位 140719清水0-2川崎(J1 #15) 平均採点6.496
 杉山を中心に決定機を与えながらも無失点。
 攻撃陣も華麗なパスワークで2点を奪った。
2位 140510川崎4-1鹿島(J1 #13) 平均採点6.441
 連戦で疲れが残る中、小林と大久保がともに2ゴール。
3位 140923大宮1-3川崎(J1 #25) 平均採点6.438
 大久保がいずれも速攻からハットトリック。

 いずれもJ1リーグの試合となった。

 ACL(8試合)では、平均採点6.248の140422川崎3-1蔚山現代(ACL GL#6)
 ナビスコカップ(4試合)では、平均採点5.991の140903C大阪1-3川崎(YNC QF #1)
 天皇杯(2試合)では、平均採点5.818の140712川崎2-1YSCC横浜(天皇杯 R64)が最高。

■low game
 逆に平均採点が低かったのは次の試合。

1位 141102川崎2-3清水(J1 #31) 平均採点5.135
 2回リードを奪いながら逆転負け。決定機を多く作られる。
2位 140823横浜FM2-0川崎(J1 #21) 平均採点5.186
 登里が早い時間に退場し、チャンスも少なかった。
3位 141005新潟3-0川崎(J1 #27) 平均採点5.194
 動き出しが少なく、新潟のパスワークに翻弄される。

 いずれもJ1リーグの後半戦での試合となった。

 ACL(8試合)では、平均採点5.341の140312蔚山現代2-0川崎(ACL GL#2)
 ナビスコカップ(4試合)では、平均採点5.213の141009G大阪3-1川崎(YNC SF #1)
 天皇杯(2試合)では、平均採点5.498の140820川崎0-1愛媛(天皇杯 R32)が最低。

■high player (each game)
 各試合の採点で最も高かったのは8.0点。2回だった。
 シーズンを通してみても印象的な活躍だった。

8.0 小林悠(11) 140510川崎4-1鹿島(J1 #13)
 2ゴール。1点目は早いタイミングでの強いミドル、2点目は昌子を背にして反転してのゴール。
 どちらのゴールも素晴らしく美しいゴラッソだった。
 さらに1アシストでダメ押し。試合を決めた。
8.0 大久保嘉人(13) 140923大宮1-3川崎(J1 #25)
 ハットトリック。特に3点目はひとりで持ち込んで角度のないところから決めた。
 広告看板を蹴って2試合出場停止明けで、疲労感のあるチームを牽引した。

次に高かったのは7.5点。5回だった。

7.5 小林悠(11) 140323FC東京0-4川崎(J1 #4)
 決定機にいくつも絡んで2ゴール1アシスト。1点目はマークをうまく外した。
7.5 金久保順(18) 140715C大阪1-2川崎(J1 #12)
 後半から出場して、前半低調だったチームを盛り返した。決勝ゴールを決めた。
7.5 杉山力裕(1) 140719清水0-2川崎(J1 #15)
 決定的な難しいシュートをたくさん止めて、勝利の立役者となった。
7.5 小林悠(11) 140816川崎5-4C大阪(J1 #20)
 2ゴールと2つのポスト直撃。2点目の反応はとても素早かった。
7.5 レナト(10)  140913川崎4-0徳島(J1 #23)
 ゴールは1つだけだったが、試合冒頭からドリブルで多くの決定機を作った。

 ACLでは7.0、天皇杯とナビスコカップはともに6.5が最高。
 Jリーグの試合の方が、よいパフォーマンスが見られた。
 7.5以上の採点は、小林が3回と最も多かった。

■low player  (each game)
 各試合の採点で最も低かったのは3.5点。4回だった。
 うち2回は短時間で退場したもの。残りはGKとCB。

3.5 西部洋平(21) 140312蔚山現代2-0川崎(ACL GL#2)
 ミスキックで2失点目を招いた。1失点目もタイミングを合わせられなかった。
 アウェイで押し気味だったチームをドローに導くこともできなかった。
3.5 パウリーニョ(34)  140723鳥栖0-1川崎(J1 #16)
 68分に交代出場して、86分に2枚目のイエローで退場となった。
 追いつくために投入されて、パスは良かっただけに残念だった。
3.5 登里享平(23) 140823横浜FM2-0川崎(J1 #21)
 3分、PA内でのハンドでイエロー。与えたPKで先制点を奪われる。
 35分には無理しなくてもいいシーンでショルダーで止めて2枚目のイエロー退場。
 どちらも厳しい判定だったが、ゲームを壊してしまった。 
3.5 井川祐輔(4) 141009G大阪3-1川崎(YNC SF #1)
 左SBで出場するが、俊敏さもスピードもなかった。前半で交代。
 FWパトリックを1対1で止めることができなかった。

 次に低かったのは4.0点で、5回あった。

4.0 福森晃斗(22) 140315川崎3-4大宮(J1 #3)
 守備ではマークを外し、攻撃も消極的。前半のみで交代した。
4.0 パウリーニョ(34) 140820川崎0-1愛媛(天皇杯 R32)
 プレスがかかっているわけではないのに、単純なミスパスを重ねる。
4.0 井川祐輔(4) 141102川崎2-3清水(J1 #31)
 PA内で抜かれるなど、後手後手に回ってしまった。
4.0 金久保順(18) 141102川崎2-3清水(J1 #31)
 ケガの中村と交代するが、ゲームに絡めず。井川と同じ試合。
4.0 安柄俊(27) 141122鹿島2-1川崎(J1 #32)
 87分にピッチに入って、足裏タックルでイエローをもらう。

 各大会からまんべんなくランクインした。
 失点に直接関与する機会が多い守備の選手が多くなった。
 4.5以下の採点は、パウリーニョと井川がともに2回で多かった。

2014/12/30

141230シーズン回顧(1) 2014選手別平均採点

シーズン回顧(1) 2014選手別平均採点

2014シーズンの川崎フロンターレを振り返る。
公式戦はJ1リーグ34試合、ACL8試合、ナビスコ4試合、天皇杯2試合の48試合。

■J1リーグ 6位
 34試合16勝7分11敗 勝ち点55 得失点差+13
■アジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL) ベスト16
 グループステージHグループ 2位 6試合4勝2敗 勝ち点12 得失点差+2
 ラウンド16は、FCソウルと2試合1勝1敗。得失点差は0で、アウェイゴール差で敗退。
■ヤマザキ・ナビスコ・カップ(YNC) ベスト4
 決勝トーナメント 4試合2勝2敗 得失点差0
 準々決勝はセレッソ大阪に得失点差で勝ったが、準決勝はガンバ大阪に得失点差で敗退。
■天皇杯 3回戦敗退
 2試合1勝1敗 得失点差0
 ラウンド32(天皇杯 R32)で愛媛に敗れた。

プレー時間の合計は、4,616分。
この時間には、前後半のロスタイム、天皇杯の延長及びそのロスタイムを含んでいる。
ロスタイムの時間は、www.football-lab.jp/ やフロンターレ公式サイトを参考とした。

各選手の試合ごとの採点を、出場時間に照らしてシーズンの平均採点を計算した。
チーム全体の平均採点は、5.87点だった。

GK、DF、MF、FWのポジション別に出場時間順が多い選手から並べた。
チームとして登録しているポジションではなく、実態に合わせた。
稲本(DF登録)はMF、谷口(MF登録)はDFとするなどしている。

goal keeper
西部洋平(21) 30試合 2,865分出場 平均採点5.90
 第1GKとして安定したプレーを見せた。シュートストップに強みを発揮した。
 とラインが下がった状態からリスタートのタイミングと、パスワークが課題。
 ケガで戦列を離れてしまう時間が長かった。
杉山力裕(1) 18試合 1,758分出場 平均採点5.88
 チャンスはもらっていたが、試合ごとに好不調の波が大きかった。
 清水戦(J1 #15)がベスト(採点7.5)だったが、良くない試合もあった。
 (2015 清水(J2)へ完全移籍)
安藤駿介(24) 0試合 0分出場
 出場なし。2013年に湘南で経験を積んできただけに、もったいない。
新井章太(30) 0試合 0分出場
 出場なし。ファイフロでの活躍が目立った。

defender
谷口彰悟(15) 40試合 3,742分出場 平均採点5.69
 FC東京戦(J1 #4)で左SBとして出場機会を掴み、そのままレギュラーに定着。
 CB、ボランチとして出場し続けた。
 パフォーマンスが落ちる時期もあり、平均採点は低くなってしまった。
 終盤には落ち着いて試合の流れをコントロールするプレーが見られた。
田中裕介(3) 40試合 3,203分出場 平均採点5.79
 右SBとして身長を活かし、セットプレーで攻守に活躍した。
 右ウィングとしての出場を含め、攻撃面では物足りなかった。
 (2015 ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(AUS)へ完全移籍)
ジェシ(5) 33試合 2,817分出場 平均採点5.84
 はっきりとした安心感溢れるプレーで最終ラインを支えた。
 ACLは皆勤。シーズン後半に入ってケガで出場できないことが多かった。
 (2015 期限付き移籍満了、アヴァイFC(BRA)へ完全移籍)
登里享平(23) 25試合 1,997分出場 平均採点5.79
 左SBでのファーストチョイス。J1リーグでは6枚のイエローをもらう。
 レナトとのコンビが熟成してきて、守備ではよく相手にくらいついた。
井川祐輔(4) 21試合 1,768分出場 平均採点5.60
 2回に渡ってケガで長期離脱してしまい、シーズン後半はポジションを失う。
 清水戦(J1 #31)で復帰したが、よいパフォーマンスを見せられなかった。
小宮山尊信(8) 22試合 1,675分出場 平均採点5.72
 左右SB、CBとどのポジションで出場しても十分な働き。
 貴重なバックアッパーとして活躍した。
 YSCC横浜戦(天皇杯 R64)では起死回生の同点ゴールを決めた。
實藤友紀(2) 17試合 1,420分出場 平均採点5.77
 ワールドカップまではWSW戦(ACL GL #3)しかプレーする機会がなかった。
 再開以降は出場機会を増やした。
 CBとして足元の上手さを見せた。
中澤聡太(7) 18試合 1,330分出場 平均採点5.73
 気迫を前面に出したプレーを見せたが、決定機を与えるミスも見られた。
 後半になると徐々に出場機会を減らした。
 (2015 C大阪(J2)へ期限付き移籍)
武岡優斗(17) 7試合 396分出場 平均採点5.80
 J2横浜FCからの移籍1年目。初めてのJ1でのプレー。
 なかなか出番が与えられなかったが、鹿島戦(J1 #32)からの終盤3試合フル出場。
 素早いタイミングでのクロスなど、チームにアクセントを与えた。
福森晃斗(22) 6試合 346分出場 平均採点5.58
 清水戦(J1 #31)から4試合連続出場。プロ初得点を決めた。
 左足からの正確なロングボール、セットプレーを見せた。
 高卒4年目でJ1リーグ5試合、天皇杯1試合だけだったのは残念。
 (2015 札幌(J2)へ期限付き移籍)
山越享太郎(25) 5試合 327分出場 平均採点5.97
 徳島戦(J1 #23)からJ1で3試合出場。天皇杯2試合にもフル出場。
 時間は限られたが、出場したときのプレーは悪くなかった。
車屋紳太郎(31) 2試合 182分出場 平均採点6.26
 筑波大学4年生の特別指定選手。
 関東大学リーグ1部からの降格が決まったあと、終盤2試合に登場。
 足元の技術があり、プレスを受けても落ち着いていた。
 (2015 新規加入)

midfielder
大島僚太(16) 41試合 3,791分出場 平均採点5.96
 U-21代表主将としてアジア大会に参加。
 J1を4試合欠場しながらも、大久保に次ぐ出場時間となった。
 完全に主力としてチームを支えた。もっと強気なプレーを見たい。
中村憲剛(14) 40試合 3,467分出場 平均採点6.25
 足首のケガでコンディションを落とし、フロンターレの終盤の失速を招いた。
 チームを牽引する存在であり、勝利に導くプレーを見せた。
 2試合のみの出場の車屋(6.26)を除けば、最も高い採点となった。
森谷賢太郎(19) 37試合 3,029分出場 平均採点5.93
 右のウイングとして疲弊していても攻守に献身的に働いた。
 パスの起点になるだけでなく、ゴールを自ら狙いたい。
山本真希(6) 30試合 1,544分出場 平均採点5.91
 昨シーズンはレギュラーとして活躍したが、今シーズンは出場機会を減らす。
 豊富な運動量で攻撃の比重が強いチームの守備を賄った。
 チームに必要な人材だと思われる。
パウリーニョ(34) 20試合 1,008分出場 平均採点5.50
 期限付き移籍で加入。
 当初レギュラーとして起用されるが、J1のスピードに付いていけなかった。
 パスワークやミドルシュートは良かった。
 ボールを奪うタイミングを外されてファウルを重ねる。
 (2015 千葉(J2)へ移籍)
金久保順(18) 19試合 922分出場 平均採点5.74
 ショートパスで攻撃にアクセントを加えた。
 ボールが来ない時間帯に消えてしまうのは課題。
 夏場のC大阪戦(J1 #12)の決勝ゴールが印象的だった。
 (2015 仙台(J1)へ移籍)
稲本潤一(20) 14試合 507分出場 平均採点6.12
 出場時間は限られたが、経験に裏付けされたプレーを見せた。
 特に短い出場時間では、ボールを奪取する能力が効いた。
 (2015 札幌(J2)へ移籍)
可児壮隆(26) 2試合 137分出場 平均採点5.72
 大卒1年目は天皇杯2試合の出場(それも途中交代)だけとなった。
 ボールを持つと、可能性は感じることができた。
 (2015 湘南(J1)へ期限付き移籍)

forward
大久保嘉人(13) 45試合 4,155分出場 平均採点5.90
 終盤、チームの連敗とともに調子を落とすが、2年連続の得点王。
 川崎から唯一ベストイレブン(2年連続)に選出される。
 出場試合、出場時間ともにチームでトップとなった。
 ブラジル・ワールドカップにチームから唯一の出場。
 名古屋戦(J1 #22)で広告看板を蹴って2試合出場停止となった。
小林悠(11) 40試合 3,548分出場 平均採点6.02
 ワンタッチゴールや前線での動き出しだけでなく、ゴラッソを決めるようになる。
 トラップやドリブルで簡単に相手DFを抜きさることが多くなった。
 1ランク上のプレーを見せ、日本代表入り。
レナト(10) 40試合 3,469分出場 平均採点6.05
 ゴール数は伸びなかったが、多くのシュートを放つ。
 ボールを持ってドリブルを仕掛けると、見る側をワクワクさせてくれる。
 ファウル・アピールが多く、ジャッジへの不満が目立った。
森島康仁(9) 19試合 794分出場 平均採点5.61
 他の3人のFWが不動とはいえ、起用が少なすぎた。
 試合終盤、攻撃が停滞していてもベンチに座ったまま。
 実績あるFWなのに可哀相だった。
 (2015 磐田(J2)へ期限付き移籍)
安柄俊(27) 6試合 281分出場 平均採点5.52
 徳島戦(J1 #23)で先発し、プロ初ゴールを決める。
 FC東京戦(J1 #4)鹿島戦(J1 #32)では危険なタックルを見せた。

(2種登録) ※出場なし
板倉滉(32) 0試合 0分出場
三好康児(33) 0試合 0分出場

2014/12/23

141206神戸1-2川崎(J1 #34)

神戸1-2川崎(ノエビアスタジアム神戸, 15:30KO, 17,574人)

2014シーズンのJ1最終節。
開幕戦はホームの神戸戦で、最終節はアウェイの神戸戦となった。

先発には福森と出場停止明けの登里が入る。
そして前節広島戦(J1 #34)のメンバーから稲本と小宮山が外れた。
川崎は6位以下が確定していて、神戸も10位。
どちらも順位を落とさないためのゲームとなった。

■1st half
1分、レナトが異議でイエローカードをもらう。
最近、レナトはファウルのアピールが目立ち、調子の悪さを象徴している。

川崎はパスミスもあるが、ショートパスでプレスをかいくぐり、神戸を押し込む。
ピッチの悪さに苦労しながら、最終ラインも比較的高さを保つ。

11分、レナトが中央から左にドリブルで切り込む。
多くのデフェンダーを単独で抜いていって、シュート。
GK徳重健太(30)が弾いたところを大久保が詰め、先制点を挙げる。
レナトの久しぶりの切れ味のあるドリブルを見ることができた。

最終ラインの車屋と谷口は、落ち着いてフィードする。
福森がボランチの位置から、ミドルパスで局面を打開する。
前のポジションに入った大島も、よいパスを出した。
中村が欠場する中、久しぶりに攻撃が機能していた。

■2nd half
立ち上がりは攻撃を仕掛けたが、追加点は奪えない。
55分あたりから、運動量が落ちてきて、神戸に攻め込まれる。
ここ数試合、後半に押し込まれて失点するパターンを繰り返していたが、なんとか耐えた68分、福森に代えて稲本を投入。

走れなくなっていた守備陣が、稲本が入ったことで目に見えて改善する。
最終ラインのクリアボールを拾えるようになり、大久保、レナトがボールをキープしてファウルをもらった。
67分に投入された小林も、低い位置取りで守りに貢献した。
カウンターを仕掛けながら、ラインを押し上げる時間を作る。

84分、カウンターで抜け出したレナトが、DF高橋峻希(2)に倒されてPK。
高橋はレッドカードで退場。後ろのチャージで、ボールに触れていないので、妥当な判定。
このPKを大久保が決め、2点差となる。

最後のロスタイム。
今度は逆に稲本が、FW田代有三(11)をひっかけてPKを与えた。
シュートチャンスではなかったのでもったいなかったが、妥当な判定。
田代がPKを決めて1点差となったが、すぐに試合は終わった。

■summary
最終戦で良いプレーを見ることができた。
後半に足が止まり、攻撃を受けることは改善できなかった。
2ゴールが生まれて勝つことはできたが、完勝とはいかなかった。

しかし、車屋や福森の台頭には期待を持てる。
大島や谷口、登里もきちんと自分の役割を果たした。
5年間、川崎を支えてくれた稲本も、移籍前に最後に良いプレーを見せてくれた。
2014シーズンの締めくくりとして、楽しいゲームとなった。

■goal
90+4PK田代有三(11)
11,85PK大久保嘉人(13)

■judge
西部洋平(21) 7.0 30分、62分のシュートストップで勝利に貢献した。
武岡優斗(17) 6.0 安易なドリブルを奪われてピンチを招く。守りはまずまず。
谷口彰悟(15) 6.5 吊り出されずに中央に構える。ヘッドのクリアを味方につなげたい。
車屋紳太郎(31) 6.5 左サイドから攻撃参加。落ち着いてクレバーに身体を張って守る。
福森晃斗(22) 6.5 中短のダイレクトパスを供給して変化を生む。63分、惜しいループ。
山本真希(6) 6.0 自由な位置取りで攻撃に絡むが、いつものように後半、運動量を落とす。
大島僚太(16) 6.5 トップ下でボールを展開する。攻撃的なパスコースを選択をしていた。
森谷賢太郎(19) 5.5 ボランチから前線までよく動く。右サイドの守備に追われた。
登里享平(23) 5.5 フリーになる動きを繰り返した。もっとドリブルで仕掛けたい。
レナト(10) 7.0 先制点につながるドリブルで、何人ものDFをはがす。PKも獲得した。
大久保嘉人(13) 6.5 ほとんどレナトのおかげだが、2ゴール。キープ力、ミドルも見せた。

■sub
67(19)小林悠(11) 5.5 復帰戦でコンディションはよくなかった。下がっての守備が多い。
68(22)稲本潤一(20) 6.5 中央でバランスを取った。田代へのPKは厳しいが妥当な判定。

■bench
杉山力裕(1) 實藤友紀(2) ジェシ(5) 小宮山尊信(8) 安柄俊(27)

■coach
風間八宏 6.5 稲本投入でペースダウンを挽回。この采配を夏場から見たかった。

■referee
高山啓義 6.0 たくさんの笛を吹いてゲームを止めたが、偏りは少なかった。