2015/10/25

151024川崎0-1横浜FM(J1 #32)

川崎0-1横浜FM(等々力, 14:00KO, 23,701人)

広島戦(J1 #31)に負け、今シーズンの目標が少なくなった。
シーズン3位のFC東京とは勝ち点6差のまま、残り3試合。

先発は天皇杯京都戦から3試合同じ。
ベンチには今シーズン初めて登里が入り、マイアが外れた。

横浜FMとはアウェイの開幕戦(J1 #1)ナビスコ(YNC GL #6)と対戦し、どちらも勝利している。

■1st half
マリノスは守りを固めてロングボール主体の攻撃。
MF中村俊輔(10)を前に置くことで、守備の負担を減らしている。

川崎はボールを持ちながら押し込んでいく。
マリノスがあまりボールに食いつかず、フリーで持つ時間が長い。
ただ、パスコースは限定されていて、最終ラインも多くの人数が並んでいる。
中央からの攻撃はスペースが少なく、ミドルを放つのが精一杯。
決定機は少ないが、PAの前までうまくボールを動かせていた。

39分、左サイドでエウシーニョがハンド。
エウシーニョの手は動いていなかったように見え、厳しい判定だった。
中村俊輔のFKにDFファビオ(5)が飛び込んでゴール。
マークしていた谷口がファビオの動きについていけなかった。

リードされてからも、45分の中村のミドルなど攻撃は良かったが、ゴールは決まらなかった。

■2nd half
後半も前半と同じような展開となる。
守りを固めてカウンターのマリノスと、パスで押し込む川崎。
少しずつマリノスの動きが落ちてくるが、守備陣形は崩さない。
川崎はフリーでボールを持てているが、最後のところでスペースがなく、パスミスが出る。

63分に機能していた中野が交代。
車屋が左ウィングに入るが、77分には森谷が入ったことで車屋はCBに下がる。
85分にはいいシーンが多くなっていた田坂に代って登里を投入。
うまく使っていた左サイドで交代が相次ぎ、落ち着いて攻略できなかった。

90+5分には、大久保が2枚目のイエローで退場。
11分の1枚目のイエローも含め、大久保にとっては厳しい判定が続いた。
ただ、1点差で負けている状況なので、時間は貴重。
大久保はすぐにピッチ外に向かわず、抗議を行ってマリノスの勝利に貢献した。
異議を申し立てたい気持ちは分かるが、残念な行動だった。

■summary
結果は負けたが、内容は悪くなかった。
広島戦よりもバランス良くカウンターに対処した。
攻撃では相手を押し込んでいて、ゴールは決まらなかったが、クオリティの高さを見せた。

連敗して、年間3位の可能性はほとんどなくなった。
翌日開催のガンバ大阪が勝利すれば、3位の可能性はなくなる。

まだ10月だが、J1リーグは残り2試合となった。
去年は特別指定だった車屋を最後の2試合に出場させている。
今年も新しい選手を起用したいところ。

■goal
39ファビオ(5)

■judge
西部洋平(21) 6.0 32分、MF三門雄大(6)との1対1をストップ。ゴールはノーチャンス。
武岡優斗(17) 6.0 FW齋藤学(11)とマッチアップ。攻撃時のクロスは精度が低かった。
谷口彰悟(5) 5.5 セカンドボールを回収した。失点シーンではファビオに振り切られた。
小宮山尊信(8) 6.0 あまり上がらずに中野にスペースを与えた。56分のイエローは不要。
大島僚太(16) 6.5 守備に攻撃に活躍。46分、シュートせずパスを選択してチャンスを潰す。
中村憲剛(14) 6.0 大島に任せつつバランスを意識してプレー。セットプレーは今ひとつ。
エウシーニョ(18) 5.5 流動的に動いたが、中央を締められて、本来の良さを出せなかった。
中野嘉大(22) 6.5 左サイドから再三ゴールに向かってドリブルを仕掛ける。楽しいプレー。
小林悠(11) 5.5 最終ラインと駆け引きし、ゴール前を狙う。決定的なチャンスはなかった。
大久保嘉人(13) 4.5 ミドルは良かった。退場の判定は酷だが、抗議する時間はムダだった。
田坂祐介(35) 5.5 下がってパスを受ける。85分の交代直前に多くのチャンスに絡んだ。

■sub
63(22)車屋紳太郎(20) 5.5 左ウィングで高い位置からクロスを入れる。77分にCBへ。
77(8)森谷賢太郎(19) 6.0 中盤を埋めた。パスの判断も早く、カウンターも止める。
85(35)登里享平(23) 5.0 長いリハビリから復帰。パフォーマンスは良くなかった。

■bench
新井章太(30) 井川祐輔(4) 山本真希(6) 杉本健勇(9) 

■coach
風間八宏 5.0 機能していた左サイドを選手交代で損なう。右サイドに投入すべきだった。

■referee
榎本一慶 5.0 同じようなプレーへの判定がブレた。最後まで落ち着いて笛を吹けなかった。

2015/10/21

151017広島2-1川崎(J1 #31)

広島2-1川崎(エディオンスタジアム広島, 14:00KO, 19,751人)

ミッドウィークの天皇杯3回戦京都戦(天皇杯 R32)を挟んで、アウェイ広島戦。
中2日と厳しい日程だが、先発は京都戦とまったく同じ。
GK西部はJ1リーグでは5月にケガして以来の復帰となる。

広島も天皇杯をこなしているが、ターンオーバーを行っていた。
ホーム(J1 #10)での対戦は、開始3分のFWドウグラス(9)のゴールで負けている。
先制して守りに入る広島を崩せないまま時間が経過した凡戦だった。

■1st half
連勝中の川崎は、引き続き攻撃が機能する。
大島、中村からバイタルに向けてパスが通る。
人数をかけて守る広島のペナルティエリア内に入り込む。
ミドルシュートなどで揺さぶりながら、21分の小林のヘッド、35分の大久保のGK1対1など、何度も決定機を作るが、ゴールは決まらない。

広島はカウンター主体の攻撃。
人数も掛けてこないので、怖さを感じなかった。

■2nd half
50分、広島のFKからの混戦で、MF柴﨑晃誠(30)が右足でミドル。
ゴール右上にすごいスピードで決まるゴラッソだった。

1点をリードされてから、川崎はゴールに向かうスピードが上がる。
トリッキーなプレーが多くなって、ボールロストが増える。
前に出ている中村が戻りきれず、残った大島の左右のスペースを使われた。
最終ライン3枚がゴールを許さなかったが、危ないシーンが続く。
前半のように落ち着いて組み立てれば、広島を崩せたと思うが、焦ってしまった。

敗色が強くなってきた80分、大久保がミドルシュート。
GK林卓人(1)がコースを見誤って、逆方向に動いてしまい、同点ゴールが生まれる。

さらに勝ち越しを狙うが、失点のリスクを考えない攻撃は変わらず。
連戦の疲れもあって、バイタルでスプリントを繰り返した大島が疲弊する。
ロスタイム。ゴール前の大島のクリアボールが小さくなる。
投入されたばかりのMF山岸智(16)が拾ってシュート。
土壇場でゴールを決められてしまった。

■summary
奇しくも川崎在籍経験のある2人にゴールされた。
川崎では出場機会が少なかった2人だけに、強豪チームでの活躍は嬉しい。

前半に多く作り出した決定機を決めることができなかった。
後半失点すると、自分からバランスを崩してしまった。

結果は出なかったが、内容は悪くなかった。
いつもなら崩すことができない広島の守備陣を打ち破っていた。


後半の戦い方には疑問が残る。
前半の攻め方を繰り返せばよかったのに、あえてバランスを崩した。
左サイドの選手を3人交代させたが、機能しなかった。
ケガ明けの田坂から杉本への交代はともかく、車屋の投入は意図が分からない。
中野を下げるのではなく、森谷を選ぶべきだった。
前に出たがる中村が守備に戻らない状況だったので、山本を入れることも良かったかと思う。

今年のJ1リーグも残り3試合。
年間3位の可能性も少しだけ残るので、勝ち点を積んでほしい。

■goal
50柴﨑晃誠(30) 90+1山岸智(16)
80大久保嘉人(13)

■judge
西部洋平(21) 5.5 果敢な飛び出しは良かったが、リスタートは不安定だった。
武岡優斗(17) 6.0 柴﨑にボールを持たれたが、カウンターを含めて凌いでいた。
谷口彰悟(5) 6.5 ボランチの支援が少ない中、何度もカウンターを跳ね返した。
小宮山尊信(8) 6.0 MFドウグラス(9)に対して粘り強い守備で仕事をさせなかった。
大島僚太(16) 6.0 前へのパスが積極的。ロスタイム、クリアが小さく山岸のゴールを許す。
中村憲剛(14) 5.0 後半、バイタルを空けてしまう。広島のカウンターを勢いづかせた。
エウシーニョ(18) 5.5 前半、ゴール前でボールに絡む。サイドでのプレーは今ひとつ。
中野嘉大(22) 6.0 ドリブルを警戒されてファウルで止められた。パスでも崩した。
小林悠(11) 6.0 21分の決定機は決めたかった。後半になると動き出しが少なくなった。
大久保嘉人(13) 6.5 パス、シュートで攻撃を牽引。ゴールはGK林のミスから生まれた。
田坂祐介(35) 5.5 53分のシュートは当たらず。動いてはいたがボールが来なかった。

■sub
64(35)杉本健勇(9) 5.0 トラップが大きく、ボールが収まらなかった。
77(22)車屋紳太郎(20) 5.0 左サイドの攻撃的な役割だったが、機能しなかった。
90(8)森谷賢太郎(19) 5.5 時間が短く、プレー機会が少なかった。

■bench
新井章太(30) 井川祐輔(4) 山本真希(6) マイア(10) 

■coach
風間八宏 5.0 左サイドで3人交代させたが、機能せず。後半、崩れたバランスを修復しなかった。

■referee
中村太 6.5 偏りが少なく、抑制の効いた良いジャッジだった。

2015/10/16

151014川崎3-0京都(天皇杯 R32)

川崎3-0京都(等々力, 19:00KO, 5,124人)

代表ウィークで間隔が空き、G大阪戦(J1 #30)から中9日。
 天皇杯3回戦は、J2京都と対戦する。
 2回戦は、地域リーグの松江シティFC戦(天皇杯 R64)に勝った。

J2リーグは代表期間中も開催されていて、京都は中3日。
 現在18位で降格争いにも巻き込まれている。
 そのため、主力を休ませてターンオーバーを行ってきた。

川崎は週末に中2日で広島戦(J1 #31)を控えるが、メンバーは落とさず。
 G大阪戦をケガで欠場した田坂が戻る。
 GKには西部が入り、杉本と新井がベンチとなった。

■1st half
川崎のパスワークは、10分すぎから詰まり気味。
 京都がほどよいプレスでパスコースを消してくる。
 ボールをもらう動きが少なく、うまく攻められない。

京都はカウンター主体の早い攻撃。
 高い位置でボールを奪うと、人数をかけて攻めてくる。
 川崎は戻りが遅く、数的不利にもなっていた。
 ワンタッチパスで崩されるが、無失点でしのぐ。

22分、中央で田坂がドリブルを仕掛ける。
 前線の大久保の動き出しに合わせてスルーパス。
 京都はDF山口智(3)が残っていて、オフサイドをとれない。
 大久保がGKとの1対1を冷静に決めて先制する。

30分すぎからは、京都のプレスに対応できるようになる。
 右サイドからの攻撃が多かったが、オフサイドに小林悠が再三ひっかかる。
 パスはつながるが、決定機は作れなかった。

■2nd half
47分、大島からPA内への大久保へのパス。
 エウシーニョとパスを交換したが、最後の大久保のシュートは外れた。
 きれいに崩したが、余裕がありすぎて逆に決められなかった。

川崎は前掛かりになって、バランスが悪くなる。
 バイタルが空き気味になり、京都にこのエリアを使われる。
 京都のカウンターの精度は高くなかったが、まだ1点差。
 もし決められていれば危ない展開だった。

73分に山本が入ると、中央が目に見えて安定する。
 小刻みなポジショニングの修正が的確で、バランサーとして機能した。

京都は2枚の交代枠を使ってから、MF佐々木勇人(32)が足を攣らせる。
 さらにDF菅沼駿哉(2)も足を攣ってしまって、ピッチ外へ。

期せずして数的有利となった82分。
 最終ラインの谷口からトップ下の中村へ中距離フィード。
 中村が振り返って、PA内の小宮山へスルーパス。
 小宮山が左足でGKの二アサイドを抜いてゴール。
 CBから最短距離でゴールを目指して、追加点を奪った。

交代枠を使い果たし、走れない菅沼がピッチに残る京都は反撃できない。
 ロスタイムには中野のセンタリングを、杉本がワンタッチでゴール。
 3点差となり、危なげなく勝利した。

■summary
昨年の天皇杯は、J2の愛媛戦(2014 天皇杯 R32)で敗れている。
 その際の川崎は、ターンオーバーを行っていた。
 今日はJ2の京都がメンバーを落とし、J1の川崎がフルメンバー。
 勝たなければならない状況で、プレッシャーがかかった。

前半、カウンターで先制されたが、同点になれば京都に勝機はあった。
 川崎は、その可能性を摘む試合運びができた。
 パスワークが詰まる場面が見られたが、徐々に修正することができた。

次の中2日で迎える広島戦で、どのような展開を見せられるか。
 広島は同じ日の天皇杯でターンオーバーを行っている。
 主力組には2週間の休養がある。
 コンディションの差を引っくり返してほしいところ。

■goal
22大久保嘉人(13) 82小宮山尊信(8) 90+1杉本健勇(9)

■judge
西部洋平(21) 6.5 10分、49分にシュートを止める。マイボールでの判断が遅い。
武岡優斗(17) 6.0 安定していたが、71分、ミスパスで決定機を与える。攻撃参加は控え目。
谷口彰悟(5) 7.0 カウンターにきっちり対応。ヘッドも強い。前へのパスも素晴らしかった。
小宮山尊信(8) 6.5 効果的な攻め上がりで決定機を作る。82分に貴重な追加点。
大島僚太(16) 6.5 長短のパスを繰り出す。シュートも攻撃的なパスも積極的だった。
中村憲剛(14) 6.5 スルーパスが冴える。守りはバランスを崩し気味。63分、イエロー。
エウシーニョ(18) 6.0 よいポジションで京都を混乱させていた。ゴールに絡めなかった。
中野嘉大(22) 6.0 最後にアシスト。ただ、ドリブルもクロスも物足りなかった。
小林悠(11) 5.5 2分の決定機を決められず。動き出してパスを呼ぶが、オフサイドが多い。
大久保嘉人(13) 7.0 高い技術で1点目。74分のGK1対1でゴールすれば試合を決められた。
田坂祐介(35) 6.0 スルーパスでアシストしたが、ケガ明けで動きが少なかった。

■sub
61(35)杉本健勇(9) 6.0 今ひとつのプレーが続いていたが、ロスタイムにゴールを決める。
73(11)山本真希(6) 6.5 空きはじめていた中盤を引き締めて、京都の反撃を止めた。
88(14)マイア(10) 5.5 短い出場時間でボールに触ったが、特筆すべきプレーはなかった。

■bench
新井章太(30) 井川祐輔(4) 車屋紳太郎(20) 森谷賢太郎(19) 

■coach
風間八宏 7.0 山本の投入が当たり、2点目を奪ってすぐ中村を下げるなど、良い選手交代。

■referee
山本雄大 6.5 ストレスを感じることが少ないレフェリング

2015/10/07

151004川崎5-3G大阪(J1 #30)

川崎5-3G大阪(等々力, 14:00KO, 24,300人)

天皇杯を含め4戦全勝で9月を終えて、10月は上位対戦が続く。
 最初はガンバ大阪とのホームゲーム。
 前節新潟戦(J1 #29)から、田坂がケガで外れて、杉本が先発する。

ガンバは水曜日の広州恒大とのACL準決勝から中3日。
 日曜日開催となったので中3日だが、アウェイ広州からの長距離移動を挟んでいる。
 川崎戦のあとも、中2日で新潟とのナビスコカップ準決勝を控えている。
 厳しい日程だが、多くの大会で勝ち残っているわけで、悪いことではない。

アウェイでの対戦(J1 #12)は、1-1で引き分けている。

■1st half
2分、キックオフからボールを渡さないまま先制する。
 左のサイドライン沿いから中野がドリブルをスタート。
 DF2人を抜いて、PA内まで運んでからクロス。
 大久保が蹴り込んだが、背後にフリーのエウシーニョも待っていた。
 中野のドリブルが素晴らしく、完全に崩しきってのゴールだった。

川崎はいつものパスワークで、PA内まで数多くボールを運ぶ。
 ガンバはFWパトリック(29)のポストプレーを使うことが多い。
 どちらかといえば、川崎の方がいい攻撃を見せていた。

しかし、42分、左からのMF遠藤保仁(7)のクロス。
 正面に飛んだ緩いボールをGK新井がキャッチミス。
 ファンブルしたボールをパトリックに押し込まれた。
 DFで視界は遮られていたが、難しいボールではなかっただけに残念。

同点とされたが、45+3分。
 パスをつないでガンバを自陣深く押し込んでから中村がミドル。
 低い弾道を描き、左ポストに当たってゴール。
 素晴らしいシュートで、GK東口順昭(1)は動くことができなかった。

■2nd half
ガンバはMF大森晃太郎(19)に代えてMF明神智和(17)を投入。
 前半、脅威となっていた川崎の中盤を抑えにきた。
 お互いにパスワークが機能して、見応えのあるゲームとなる。

55分、中野が左から中央にドリブルで持ち込んで右足シュート。
 強いボールではなかったが、東口のタイミングを外してゴールが決まった。
 中野はプロ初ゴールとなった。

3-1となって、ガンバには疲労が見えてきた。
 このまま終わらせることができればよかったが、反撃を受ける。

65分、遠藤のCKからパトリックが決めた。
 谷口がマークを外されて、パトリックをフリーにしてしまった。

続いて71分、右からDF米倉恒貴(14)がアーリークロス。
 MF倉田秋(11)にダイレクトでゴールを決められてしまう。
 これもエウシーニョが倉田のマークを外していた。
 必ずしも崩されたわけではないが、マークの甘さを突かれてしまう。

3-3の同点となり、難しい展開となったが、74分。
 途中出場していた車屋に、中野がスルーパスを入れる。
 PA内に駆け込んだ車屋を、米倉がタックルしてPK。
 ボールに触ることができないタイミングで、米倉は判断を誤ってしまった。
 PKを大久保が決め、3回目の勝ち越し。

さらに81分。
 左サイドの小宮山からPA内の大久保に長いパスが通る。
 大久保がそのまま中央に折り返して、エウシーニョがゴール。

ガンバは2回のビハインドを良く追いついた。
 しかし、最後は攻撃を仕掛けることができず、そのまま終了した。

■summary
両チームともに技術の質が高く、ゴールが多く生まれ、面白いゲームだった。
 ガンバは連戦による疲労感を否めず、これが勝敗の分かれ目となった。
 川崎は、有利な日程を活かし、勝利することができた。

ただ、本来ならば3-1とした時点で試合を決めるべき。
 1失点目の新井のミスをはじめ、安易なミスから失点を重ね、追いつかれた。
 ミスを上回る攻撃力で結果を引き寄せたが、もっと試合をコントロールしたい。

田坂の離脱は気になるが、杉本がまずますの動きを見せた。
 次のゲームは天皇杯3回戦の京都戦(天皇杯 R32)。
 代表ウィークが挟まるため、中9日となる。

■goal
2,75PK大久保嘉人(13) 45+3中村憲剛(14) 55中野嘉大(22) 82エウシーニョ(18)
45,66パトリック(29) 71倉田秋(11)

■judge
新井章太(30) 5.0 42分、ミスで失点。65分、カウンターに飛び出しが遅れる。悪かった。
武岡優斗(17) 6.5 右サイドを広くカバー。FW宇佐美貴史(39)に仕事をさせなかった。
谷口彰悟(5) 6.0 パトリックに粘り強く対応していたが、66分、CKでマークを外した。
小宮山尊信(8) 6.5 11分のミドル、82分のゴールにつながるパスなど攻撃面で貢献。
大島僚太(16) 7.0 果敢に前を狙い、ミスが少なかった。後半は少し足が止まった。
中村憲剛(14) 7.5 前半ロスタイムに素晴らしいゴール。パスの展開力も光った。
エウシーニョ(18) 6.5 71分に倉田をフリーにして失点に関与したが、81分にはゴール。
中野嘉大(22) 8.0 1点目はドリブルで2人抜いてアシスト。プロ初ゴールとPKも呼び込む。
小林悠(11) 6.5 ゴールは決まらなかったが、鋭い動き出しときれいなトラップを見せた。
大久保嘉人(13) 7.5 2ゴール1アシスト。周囲の御膳立ても良かったが、よい出来だった。
杉本健勇(9) 6.0 キープ力は見せたが、ゴールに絡むことができなかった。

■sub
64(9)車屋紳太郎(20) 6.5 PKを奪取。ロスタイムに2本のシュート。守備は後手だった。
90(22)井川祐輔(4) 6.0 プレー機会は少なかったが、ロスタイムをゼロに抑える。

■bench
西部洋平(21) 山本真希(6) マイア(10) 森谷賢太郎(19) 船山貴之(15)

■coach
風間八宏 6.5 動かない采配が奏功して勝利した。選手交代枠を残した。

■referee
家本政明 5.5 PKも含め判定は妥当。ただ、ガンバだけに出したイエロー4枚は多い。