2016/07/18

160717磐田1-1川崎(J1 #21)

磐田1-1川崎(ヤマハスタジアム)

2ndステージは3連勝。
15,165人収容のヤマハスタジアムのチケットは完売。
海の日の3連休の中日、日曜日18時30分キックオフ。
前節新潟戦(J1 #20)が水曜日に開催されたため、中3日が2試合続く。

新潟戦の先発から三好が外れ、橋本が左MFに入った。
三好も橋本も新潟戦で良いパフォーマンスを見せた。
中村がケガで離脱したポジションを巡って、健全な競争が行われている。
福岡戦(J1 #16)でケガをしたエドゥアルドがベンチに復帰し、板倉が外れている。

磐田はここまで年間10位。
ホームでの対戦(J1 #14)は88分のオウンゴールで勝利している。

■1st half
磐田はカウンター主体の攻撃。
少ない人数でスペースを広く使いながら、MFアダイウトン(15)とFWジェイ(8)を走らせる。
ワンツーでDFを剥がしながら前に向かう。
4分にアダイウトン、45+2分にジェイがシュートするが、ソンリョンがセーブする。

川崎はボランチが長くボールを持てない。
ネットと大島にマークが付き、パスコースが消される。
そのため、パスのスピードとタイミングが速く、崩し切る前にボールが前に入る。
小林と橋本が抜け出しを狙うが、オフサイドトラップに多くかかる。

16分、ネットから小林にロングボールが通る。
きれいなトラップでGK志村滉(31)をかわしたものの、無人のゴールへのシュートはポストに弾かれた。

■2nd half
後半、湿度が高い中、疲れが見え始める。
しかし、動き出しは遅くなりつつもレベルの高さを保つ。

53分、DF中村太亮(2)からのパスにMF川辺駿(40)が走り込む。
左サイドからのマイナスの折り返しをジェイがきれいに合わせて先制。
サイドに振られたため、CBのポジションが中途半端になる。
中央に入り込んだジェイがフリーとなってしまった。

64分。大島が小林へスルーパス。
小林は何度もオフサイドになっていたが、ここはラインの内側で我慢することができた。
きれいなトラップで抜け出して、GKをかわして同点ゴールを決める。

両チームともに疲弊が強くなり、カウンターが増え間延びしてくる。
川崎は大島を中心に、ショートパス主体の攻撃を仕掛けていく。
しかし、磐田の守備も最後まで動きが止まることがなかった。

■summary
磐田の最終ラインは出色の出来。
DF森下俊(35)、DF大井健太郎(3)、DFパパドプーロス(44)の3バック。
果敢にラインを上げてオフサイドを狙う。
16分、64分と小林へのスルーパスが通るが、ひるむことがなかった。

また、ウィングバックの守備も良く、川崎の両サイドからの攻撃を封じた。
特に右サイドではパパドプーロスとMF太田吉彰(9)が車屋を抑え込んだ。

川崎は暑い中、いつもどおりのクオリティは保てなかった。
磐田がコンパクトな陣形を敷いたため、中盤にスペースがなかった。
サイドにもスペースがなく、攻撃手段が限られた。
ボランチから最前線にスルーパスを狙ったが、距離が長くオフサイドとなってしまう。
短いパスを増やすため、もっと中央でパスを回してもよかったかもしれない。

守備では中盤のサポートが十分ではなく、最終ラインはカウンターの脅威にさらされた。
それでも素晴らしかった磐田に対して優勢に試合を進め、結果はドロー。
暑さの中、両チームともレベルが高く、見応えのある内容だった。

■goal
53ジェイ(8)
64小林悠(11)

■judge
チョン・ソンリョン(1) 6.5 安定したセービングで貢献。ジェイのゴールは止めるのが難しい。
エウシーニョ(18) 5.5 15分、CKからミドルシュート。パスもトラップもミスが目立つ。
井川祐輔(4) 5.5 カウンターを浴びるとバランスを崩して中央を空けがちだった。
谷口彰悟(5) 5.5 27分、ジェイを倒してイエロー。1対1でボールを奪取できなかった。
車屋紳太郎(20) 5.5 サイドにスペースがなく、内側に入り気味。橋本と合わなかったか。
大島僚太(10) 6.5 前線へのスルーパスを繰り返す。オフサイドも多かったが、得点を生んだ。
エドゥアルド・ネット(21) 6.0 マークが付きながらも正確なロングボールを供給。中央の守備を固める。
小林悠(11) 6.5 何度もDFラインの裏を狙う。チャンスの数を考えれば1ゴールは少なかった。
大塚翔平(27) 5.5 ボランチからボールを受けるが前を向けず。50分、大久保へスルーパス。
橋本晃司(7) 5.5 オフサイドが多すぎた。気の利いたセットプレーでチャンスを作る。
大久保嘉人(13) 5.5 81分、GKとの1対1を迎えるが決められず。シュートチャンスは多かった。

■sub
60(27)武岡優斗(17) 5.5 失点の可能性は少なくなったが、プレスを受けるとパスを繋げなかった。
76(18)三好康児(26) 5.0 投入直後にミスが続く。90+1分のシュートはブロックされる。
84(7)エドゥアルド(23) 6.0 復帰戦。CBの中央に座り、カウンターを抑えた。頼もしい守備。

■bench
新井章太(30) 登里享平(2) 田坂祐介(6) 原川力(15)

■coach
風間八宏 6.0 磐田のカウンターを封じるために手を打ったが、三好の投入は成功しなかった。

■referee
上田益也 6.5 中立的なジャッジ。的確なイエロー提示で試合を落ち着かせる。