2017/03/02

170301イースタン1-1川崎(ACL GL #2)

イースタンSC1-1川崎(モンコック・スタジアム,20:00KO(21:00JST))

ACLのグループリーグ第2節は、香港のイースタンSCとのアウェイ。
初戦の水原三星戦(ACL GL #1)は1-1のドローだった。














J1リーグ大宮戦(J1 #1)から中3日。
先発は大宮戦から10人が変わり、車屋のみが連続先発。

GKは新井、4バックは右から舞行龍、井川、奈良、車屋。
ボランチに板倉と森谷、前線はハイネル、狩野、三好、森本。
ベンチには小林、阿部、ネット、登里、田坂が控える。

ソンリョン、家長、中村、大島、谷口といった主力は、香港遠征に帯同していない。

イースタンのACL初戦は、アウェイで広州恒大に7-0で敗れている。
力の差はあると思われるだけに、勝ち点を稼いでおきたいところ。

■1st half
川崎は大きなターンオーバーを行ったこともあり、落ち着いた立ち上がり。
車屋や板倉を中心にパスでイースタンを押し込んでいく。
イースタンは引きながらも、ボールを持つとパスをつないだ。

13分、FWブレダ・ロドリゲス・マニュエル(9)にロングボールが入る。
奈良がPA内で競りあって、倒したところでPKの判定。
さらに奈良にはレッドカードが出された。
ノーファウルのようにも見え、奈良には酷な判定。
ただ、試合開始直後。レフェリーの判断基準が分からない状況。
PA内でブレダとの接触プレーを選択した奈良の判断は軽率だった。

14分、ブレダがPKを決めて先制される。

川崎は板倉をCB、狩野をボランチにそれぞれ下げて10人で戦う。
1人少なくなり、中央突破は難しくなる。
両サイドへの配給が多くなるが、イースタンも人数をかけて守る。
パス、トラップなどのクオリティが低く、攻撃は機能しない。

■2nd half
後半開始から舞行龍をCBに戻し、田坂が右SBに投入。
田坂が何度もクロスを上げて、チャンスを作る。
49分、田坂からのループパスを三好がボレーシュート。
52分、中央のハイネルへ田坂が強いパスを入れる。
ハイネルが自らの頭上を越えるラストパスを板倉が流し込んだ。
板倉にとってはプロ初ゴールとなった。

イースタンは数的優位を活かし、ときおりカウンターを仕掛ける。
流れの中では井川と舞行龍に阻まれるが、セットプレーでチャンスを作る。
57分のFK、67分のCKからの展開では決定機を作り出していた。

川崎も69分に小林、81分にネットを投入して、勝ち越しを狙う。
ボールを運んで攻撃を仕掛けるが、10人で戦ってきた疲労の影響でミスも見られた。

90+4分にはハイネルが2枚目のイエローカードで退場。
両チームともにゴールは生まれず、ドローに終わった。

■summary
ACLは2戦2分となった。
10人で1点ビハインドを背負ったが、ドローに持ち込んだ。
広州恒大との対戦を控え、決勝トーナメント進出のためには物足りない結果。
ただし、悲観的になるほどの状況ではない。

主力を温存しながらも、勝ち点3を狙いにいく。
しかし、奈良の退場で目算が狂った。
前半での退場は、サッカーの面白さを著しく削ぐもの。
大久保が退場した去年の大宮戦(2016 J1 #29)、登里が退場した2014年の横浜FM戦(2014 J1 #21)戦も見ていてつまらなかった。
それだけに、奈良の判断ミスもレフェリーの判定も残念だった。

この日はハイネルの動きが良かった。
気性の荒さもあって退場したものの、独特なリズムのドリブルを見せた。
周囲との連携を深めていけば、活躍する日は近いかもしれない。

■goal
13PKブレダ・ロドリゲス・マニュエル(9)
52板倉滉(28)

■judge
新井章太(30) 5.5 プレー機会は少ない。67分、CKで飛び出すがボールに触れず。
舞行龍(29) 5.5 右SBでは距離感が掴めなかった。後半、CBとしては及第点。
井川祐輔(4) 5.5 ボールホルダーへのバックチャージが目に付く。ファウルを与え過ぎ。
奈良竜樹(3) 3.5 判定は酷だったが、PA内で接触プレーを選択し、PKを与えて退場。
車屋紳太郎(7) 5.5 スペースがなく、窮屈だった。35分、左サイドを上がってシュート。
板倉滉(28) 6.0 ボランチで顔を出し、ボールを受け続けた。プロ初ゴール。
森谷賢太郎(19) 5.0 パスもトラップも正確さを欠いた。81分、力強いシュート。
ハイネル(22) 5.5 イエロー2枚で退場。パスを受けてドリブルを仕掛ける。1アシスト。
狩野健太(25) 5.5 トップ下からボランチへ移動。パスを配給できず。前半のみで交代。
三好康児(13) 5.5 59分、決定機を迎えるがシュートはGKイ・ホンファイ(1)に弾かれる。
森本貴幸(9) 5.5 ポストプレーでは強いタックルを受けてボールを失った。

■sub
HT(25)田坂祐介(6) 6.5 右サイドのスペースにボールを呼ぶ。クロスでチャンスを作る。
69(13)小林悠(11) 5.5 88分にヘディングシュート。狭いスペースでのパス交換に苦労した。
81(28)ネット(21) 5.5 素早いサイドチェンジを見せた。試合結果は変えられず。

■bench
安藤駿介(24) 登里享平(2) 阿部浩之(8) 長谷川竜也(16) 

■coach
鬼木達 5.5 ターンオーバーは評価できるが、ベンチに手駒をもっと置いておきたかった。

■referee
モハナド・サライ 3.5 PK及びレッドカードは厳しすぎる。プレーごとに判断がぶれた。