2017/04/13

170412川崎0-0広州恒大(ACL GL #4)

川崎0-0広州恒大(等々力, 19:00KO, 13,481人)

甲府戦(J1 #6)から中3日。
ACLはグループリーグ6試合の半分を終え、残り3試合。
ここまで勝ち点3の3位。
1位の広州恒大との重要な一戦。

天気予報は晴れだったが、夕方から雨が降り出す。
風も強く、ピッチに近い席は濡れてしまっていた。

先発は甲府戦から3人が変わる。
森本と板倉、田坂が先発して、中村と登里、森谷がベンチに回る。
田坂は仙台戦(J1 #5)から2試合欠場していたが、復帰。
基軸となる選手は残しつつ、少しだけターンオーバーを実施した。
ベンチからは知念が外れている。














広州恒大はここまで1勝2分の勝ち点5。
現役代表のMFパウリーニョ(8)を始め、FWアラン(7)、FWリカルド・グラル(11)のブラジル人3選手が先発している。

■1st half
ピッチエンドが変更されてキックオフ。
メインスタンドから見て、前半、川崎は右から左に攻撃する。

風上に立った広州恒大は、素早いプレスを仕掛ける。
川崎はボールを持っても余裕がなく、パスをつなげずに縦に蹴らされる。
ボランチに入った板倉は、自信が持てずに慌てていた。
空中戦でも広州恒大が優勢で、ルーズボールを拾われた。

広州恒大の流れの中からの攻撃は、川崎の最終ラインが食い止める。
左サイドを多く使ったが、田坂がきちっと対処した。
ただ、セットプレーの機会を多く与えてしまい、前半だけでCKは8本。
11分、31分のパウリーニョのPA近くでのFKは、ソンリョンがセーブする。

川崎は長くパスをつなげないため、早い仕掛けが多くなる。
ハイネルのドリブルが効いていたが、シュートは少なかった。

■2nd half
後半開始から中村を、58分には登里を投入する。
風上となり、広州恒大の動きが落ちてきて川崎が攻勢に出る。
中村は最初はプレスに苦しみボールを持てなかったが、徐々に前を向く。
登里も左サイドでパスを引き出して、リズムを作った。

少しずつ広州恒大を押し込み、52分にネットがミドル。
66分のハイネルのミドルもフリーだった。
68分には最終ラインを崩してゴール前まで攻め込む。
中村、長谷川が続けてシュートするが、決まらない。

広州恒大も最終ラインを中心に粘り強く守る。
安易にファウルをせず、FKのチャンスが少なかった。
最後は時間を使われて、ドローに終わった。

■summary
両チームとも攻撃が機能せず、スコアレスは妥当な結果。
広州恒大は後半足が止まったが、時間を使いながらドローを目指した。
見るべきものが少なく、雨風が強い中、忍耐が必要な観戦となった。














これでACLは4戦4分。
負けてはいないが、勝ってもいない。
次節水原三星戦に勝つことがグループリーグ突破のために必要となった。

ACLのグループGは、第4節を終えて川崎と広州恒大、水原三星の3チームの対戦はすべてドロー。
残るイースタンは、川崎と引き分けた以外は全敗となっている。

ケガ人が相次ぐ川崎だが、田坂が復帰してくれた。
そして中村、登里をベンチに置き、休ませたことは評価できる。
この2人を後半から投入することで攻勢を強めることができた。

次も中3日のアウェイ札幌戦。
少しずつ選手を入れ替えながら、ケガ人の復帰を待ち、連戦に立ち向かいたい。

■goal

■judge
チョン・ソンリョン(1) 6.5 安定したシュートストップ、ハイボール処理を披露。
田坂祐介(6) 6.0 右サイドの守備は破綻しなかった。攻め上がりは少なかった。
奈良竜樹(3) 6.5 高さを生かしハードに守った。シュートブロックも鉄壁。
谷口彰悟(5) 6.5 カウンターに冷静に対処し、セットプレーも守り切った。
車屋紳太郎(7) 6.0 ボールを呼び込んで仕掛けたが、決定機は作れなかった。
板倉滉(28) 5.0 守りは頑張っていたが、ボールが足に付かず、ロストを繰り返した。
エドゥアルド・ネット(21) 6.0 前半はセットプレーを担当。左右にパスを散らした。
ハイネル(22) 6.0 32分、66分とフリーでミドルシュート。速攻からのドリブルが効いた。
小林悠(11) 5.0 ゲームに絡めなかった。59分、ポストプレーに失敗してカウンターを浴びる。
長谷川竜也(16) 5.5 右サイドを広く使ってドリブルを仕掛けた。献身的に走った。
森本貴幸(9) 5.0 相手ボールを激しく追いかけた。攻撃ではチャンスを作れず。

■sub
HT(28)中村憲剛(14) 5.5 左ボランチに入る。徐々に前を向いてボールを持てるようになった。
58(9)登里享平(2) 6.0 前線でキープしながらポイントを作る。ドリブルも良かった。 
88(16)森谷賢太郎(19) 5.5 交代後は相手ボールの時間が長く、守備に追われる。

■bench
新井章太(30) 三好康児(13) 狩野健太(25) 大塚翔平(27)

■coach
鬼木達 6.0 勝てなかったが、ほどよいターンオーバーを実施。3枚目は攻撃的なカードを切りたい。

■referee
バレンティン・コバレンコ 5.5 軽い接触プレーにも笛を吹いた。少し広州恒大寄りだったか。