2017/04/22

170421川崎2-2清水(J1 #8)

川崎2-2清水(等々力, 19:00KO, 17,358人)

甲府戦(J1 #6)広州恒大戦(ACL GL #4)札幌戦(J1 #7)と3試合連続ドロー。
いずれも優勢だったが、攻撃は精彩を欠きゴールが遠い。

札幌戦から中4日。
次週火曜日のACL水原三星戦のため、金曜日のナイター開催となる。

先発は札幌戦から3人が変わった。
三好、阿部、大塚が入り、田坂、長谷川はベンチに。
ハイネルはイエロー4枚で出場停止。
登里が左WGから右SBに回り、前線4人のうち3人が変わる。

ベンチからは板倉が外れ、エドゥアルドと狩野が入る。
エドゥアルドは2017年1月6日に肩の脱臼で手術を受け、今シーズン初のベンチ入り。












清水はここまでJ1リーグ9位。
FW鄭大世(9)を軸に勝ち点を積んでいる。

■1st half
清水は最終ラインを低く設定する。
川崎にボールを持たせ、PA近くまで攻め込まれても耐え忍ぶ。
ときおり訪れるカウンターのチャンスに賭ける。

14分、谷口の縦パスをDF鎌田翔雅(5)がカット。
右サイドに流れた鄭大世が折り返すと、中央の鎌田は触れなかったが、ファーサイドのMF金子翔太(30)がゴール。
3人だけで仕掛けたカウンターで清水が先制する。

川崎は清水をハーフコートに押し込む。
ネットがアンカーの位置から鋭いパスをつなぐ。
決定機は少なかったが、ほとんど清水にボールを渡さず、攻め続けた。

■2nd half
イエローを受けていたネットを後半開始から下げ、森谷を投入。
パスの供給源だったネットが外れたが、森谷は球離れが早く中盤を活性化した。

清水は同じように引いて守る。
しかし、徐々に選手間の距離が空いてくる。
川崎は中央エリアでのショートパスを駆使して攻め込む。
サイドからの攻撃も織り交ぜながら、ゴールに迫っていく。

62分、三好の右サイドからのクロス。
阿部のボレーがGK六反勇治(13)に触られながらも決まる。
川崎での初ゴールが生まれて同点。

続いて73分にも三好の同じようなクロス。
小林はシュートを打てなかったものの、DFを引き付けてマイナスのパス。
中村が浮き球を叩きつけてボレーを決めた。

清水の攻撃には迫力がなかったが、ロスタイム。
右サイドで数的不利を作られ、切り込んだMFチアゴ・アウベス(8)がシュート。
ソンリョンのニアサイドを抜かれ、ラストプレーで勝ち点を失った。

■summary
清水を終始圧倒し、ボールを握り続けた。
これまでの試合よりも攻撃が機能し、ゴールに近い位置でのプレーが増えた。
大塚や小林のポストプレーでスペースを作り、縦にボールを入れる。

しかし、ロスタイムに同点ゴールを許す。
札幌戦に続いて逃げ切ることができず、4試合連続ドロー。
結果は伴わなかったが、それでも内容は面白かった。

次はアウェイでのACL水原三星戦。
グループリーグ突破のために、勝利が必要となる。
今日のような内容を続けて、ゴールを狙っていきたい。

■goal
62阿部浩之(8) 73中村憲剛(14)
14金子翔太(30) 90+5チアゴ・アウベス(8)

■judge
チョン・ソンリョン(1) 5.5 仕事は少なかったが、ロスタイムの同点ゴールは防ぎたかった。
登里享平(2) 6.0 右SB。PA横まで深くえぐったが、左利きなのでクロスのタイミングが遅い。
奈良竜樹(3) 5.5 ロングボールの競り合いに勝ち続けた。1失点目はゴールが決まる前に諦めてしまう。
谷口彰悟(5) 6.0 14分、縦パスを奪われて失点のきっかけとなる。86分、CKからのヘッドをバーに当てる。
車屋紳太郎(7) 6.0 前半はスピードがなかった。後半は阿部と組んで左サイドを攻略。
中村憲剛(14) 6.0 難しいボレーでゴールを決める。長短のパスを駆使した。
エドゥアルド・ネット(21) 5.0 パスの中心だったが、16分にイエローを受ける。次節出場停止。
三好康児(13) 6.5 積極的にシュートを選択。右サイドからのクロスで2ゴールを演出した。
大塚翔平(27) 6.5 トップ下。ボランチに顔を見せてパスを受ける。ボールロストも少ない。
阿部浩之(8) 6.0 ポジショニング良く、周囲と噛み合った。移籍後初ゴール。
小林悠(11) 6.0 シュートチャンスはあったが、枠内に行かず。1アシスト。

■sub
46(21)森谷賢太郎(19) 6.5 シンプルにつなぐ。ダイレクトパスを多用してリズムを作り出した。
79(27)長谷川竜也(16) 5.5 リードしている局面で投入され、相手ボールを追った。
83(13)田坂祐介(6) 5.5 久しぶりに左攻撃的MFに入るが、役割が不明確だった。

■bench
新井章太(30) エドゥアルド(23) 狩野健太(25) 森本貴幸(9) 

■coach
鬼木達 6.0 大塚と阿部を先発させて攻撃を改善した。田坂の投入は活きなかった。

■referee
西村雄一 7.0 ジャッジの基準が明確で、素晴らしく安定して裁いた。