2017/06/22

170621川崎2-0栃木U(天皇杯 R64)

川崎2-0栃木U(等々力, 19:00KO, 4,155人)

昨年までの天皇杯は、ACL出場組はシードされ、4回戦からだった。
 今年の天皇杯は、ACLシードがなく、他のJ1チームと同じ2回戦から出場する。

広島戦(J1 #15)から中3日、水曜日のナイター開催。
 日中から風雨が強い日だったが、試合開始前に雨は止んだ。


先発は広島戦から11人全員が変わった。
 GK新井、3バックは田坂、奈良、板倉。
 WGは右ハイネル、左長谷川。
 ボランチには狩野と森谷。
 前線は大塚、三好、家長で構成する。
 このうち、奈良と家長は広島戦で途中出場している。

広島戦で先発したエウシーニョ、谷口、車屋、小林の4人がベンチ。
 残りの7人はベンチ外となっている。
 新たにGK安藤、タビナス、知念がベンチスタート。
 高卒ルーキーのタビナスは、プロ初のベンチ入りとなった。


対戦相手は栃木ウーヴァFC(栃木県代表)。
 2010年からJFLに所属し、今シーズンのJFLは16チーム中15位。
 天皇杯1回戦では、FCパラフレンチ米沢(東北リーグ2部)に6-1で勝利している。

■1st half
栃木Uは最終ラインを高く設定して、コンパクトに守る。
 川崎がバックパスするたびに、ラインを積極的に上げてきた。
 攻撃は1トップのFW若林学(25)にボールを入れる。
 しかしサポートが少なく、なかなかゴールには近づけない。

川崎は3バックでスタート。
 裏に抜け出すFWにボールを入れていくが、オフサイドが多い。
 スペースがなく詰まり気味だったが、徐々に押し込んでいく。

27分、狩野の右CKを家長がヘッドするが、惜しくもバーに当たる。
 続いて29分。いったん左サイドに展開してから、家長が田坂へ横パス。
 田坂が豪快にミドルシュートを決めた。

■2nd half
後半開始から狩野に代えて車屋を投入。
 4バックとして、ボランチには大塚が下がった。

栃木Uは前半に引き続き高いラインを敷く。
 ただ、ボールホルダーへの寄せが遅くなり、川崎の攻撃が続いた。

車屋が入った左サイドで、長谷川や家長と短いパスを出し入れする。
 62分、森谷がDFに触られないギリギリの間合いで車屋へスルーパス。
 ダイレクトの左クロスをニアサイドに走り込んだ長谷川が合わせて2点目を挙げた。

67分には知念、82分にはエウシーニョを投入し、試合を終えた。

■summary
栃木Uは果敢にラインを上げてきた。
 引いて耐え忍びながら、カウンターで狙う選択肢もあったと思われる。
 しかし、真っ向から勝負を挑んできた。
 何度もオフサイドを取って、後半、動きが鈍ってからもラインは保っていた。
 パスやトラップなど技術的な差はあったが、素晴らしいプレーを見せてくれた。


川崎はサブメンバーで2点を奪って勝利を得た。
 相手にボールを引っ掛けることもあり、攻撃はスムースではなかった。
 それでも多くの決定機を作り出し、守備でも危ない場面は少なかった。

欲をいえば、もっと早く2点目をとりたかった。
 前半のうちに2点差(以上)にしていれば、車屋を休ませることができた。
 タビナスを起用できる展開となればよかったが、難しかった。

次は中3日で、J1リーグのG大阪戦。
 ターンオーバーの効果を発揮したい。
 天皇杯3回戦は7月12日(水)、群馬との対戦となる。

■goal
29田坂祐介(6) 62長谷川竜也(16) 

■judge
新井章太(30) 5.5 悪くはなかった。雨のせいか不安定なキャッチングが見られた。
田坂祐介(6) 6.5 先制ゴール。3バックでも4バックでも右サイドを上がっていった。
奈良竜樹(3) 6.5 周囲をサポートしながら最終ラインを統率。危な気なかった。
板倉滉(28) 6.0 CBで出場。前につないだが、少しパスが弱い。24分、ファウルスロー。
狩野健太(25) 6.0 パスを散らす。若干ミスもあった。20分、家長へスルーパスを通す。
森谷賢太郎(19) 6.5 フリーランを繰り返して、ボールをもらってドリブルで仕掛けた。
ハイネル(22) 6.0 よく動く。6分、シュートは外す。7分、三好にラストパスを供給。
長谷川竜也(16) 6.5 ワンタッチゴールで試合を決めた。もっとボールに触りたかった。
三好康児(13) 6.0 積極的なプレーが見られたが、いずれもシュートは外した。
家長昭博(41) 6.0 持ちすぎな面もあったが、ラストパスを何度も供給した。
大塚翔平(27) 6.5 後半、ボランチで受ける動きを続ける。向いているかも。

■sub
HT(25)車屋紳太郎(7) 6.5 攻撃参加のタイミングが上手かった。62分、クロスでアシスト。
67(13)知念慶(20) 6.5 1トップに入る。78分のヘディングはGKの正面だった。
82(22)エウシーニョ(18) 6.0 86分、田坂とのワンツーで抜け出してクロスを上げる。

■bench
安藤駿介(24) タビナス・ジェファーソン(26) 谷口彰悟(5) 小林悠(11) 

■coach
鬼木達 6.5 ターンオーバーを実施しながらも、結果を出した。

■judge
飯田淳平 6.5 接触プレーがあると早めに笛を吹き、落ち着かせた。

■おまけ
試合前の整列。

試合前の握手。


試合後の握手。
ゴール裏への挨拶。

ゴール裏からの戻り1

ゴール裏からの戻り2

再びゴール裏に向かう。