2017/07/29

170729川崎2-5磐田(J1 #19)

川崎2-5磐田(等々力, 19:00KO, 23,858人)

J1リーグは3週間の中断期間を経て再開する。
群馬戦(天皇杯 R32)以来、17日ぶりの試合となる。
中断期間、チームは函館で6日間のキャンプを行った。

等々力は激しい雨に見舞われた。
気温は低くなったが、群馬戦の後半と同じように、雨でピッチが霞む。

鳥栖戦(J1 #18)でベンチスタートだった中村と登里が先発復帰。
代わりに家長はベンチに、三好はベンチ外となった。
浦和戦(J1 #13)まで4試合続いたいつものメンバーに戻る。

ベンチも大きくは変わらない。
三好の代わりに、鳥栖戦を体調不良で欠場した長谷川が戻った。

磐田はJ1リーグで5連勝中と好調。
ヤマハスタジアムでの対戦(J1 #11)は、川崎が0-2で勝利している。

■1st half
磐田は5バック気味にラインを低く設定し、守備を固める。
ある程度川崎にボールを持たせながら、ゴール近くでは厳しく守る。
ボールを奪うとFW川又堅碁(20)にロングボールを入れてきた。

8分、磐田の初めてのチャンスで先制する。
川又がヒールで落とし、MF川辺駿(41)が抜け出してゴール。
川崎のスペースを素早く突き、川辺は大島を振り切ってフリーとなった。

12分、CKからネットが決めて追いつくが、失点が続く。
24分、MF中村俊輔(10)のCKをDF櫻内渚(5)が合わせて再びリード。
櫻内の前に入った谷口がヘッドを空振りしてしまう。
谷口はユニフォームを引っ張られていたが、残念だった。

川崎は1点を追いかけて、慌てることなく攻撃を続ける。
30分に谷口がポストに当てるなど、決定機は作っていた。

■2nd half
後半も引き続き川崎がボールを持つが、カウンターを止められない。
55分、再び川又のスルーパスで抜け出した川辺がゴール。
両SBが上がってしまい、最終ラインにCB2人だけの状況で失点してしまう。
攻撃を仕掛けていても、後ろに人を残してバランスを保つべきだった。

2点差となって登里とネットを下げ、家長と森谷を投入する。
しかしこの交代は奏功せず、むしろ傷口を広げた。

59分、入ったばかりの家長が、長いバックパスをミスしてしまう。
ゴール前の川又がバックパスを奪うとそのままシュート。
エドゥアルドがブロックしたが、こぼれ球をMFアダイウトン(15)に拾われて4点目。

続いて61分。
右サイドでスローインを受けたアダイウトンが、中央のスペースにパス。
走り込んだ川又がフリーとなり、5点目のゴールを決めた。

6分間で3失点を喫した。
同じ6分間で3得点した鳥栖戦とは逆の展開。
体勢を立て直せず、ミスが続き、スペースを突かれてゴールを決められた。

■summary
川崎はボールを握って、いつもと同じように攻撃を仕掛けた。
磐田に終始リードを許し、5バックに苦しんだが、決定機は作れていた。
2ゴールを奪い、ポストに何度もシュートを当てた。
ただ、軽い失点が続き、いつもは救ってくれるソンリョンも、今日は止められなかった。

磐田は決定機をことごとく沈めた。
自陣に引いて守って、ボールを奪うと川又にロングボールを放り込む。
少ない攻撃回数で、これだけゴールを決めれば大勝も当然。
守備では川崎にパスを回されても、スライドを何度も何度も続けた。

川崎は意気消沈して4点目、5点目と失点を繰り返した。
1-3の状況となったら、攻撃に比重を置くのは当然のこと。
しかし、集中力を切らし、簡単に失点してはならなかった。

残念な結果となったが、試合は続く。
なんとか立て直して、次のFC東京戦(J1 #20)を迎えたい。

■goal
12ネット(21) 82森本貴幸(9)
8,55川辺駿(41) 24櫻内渚(5) 59アダイウトン(15) 61川又堅碁(20)

■judge
ソンリョン(1) 5.0 決定機を止められず。いつものクオリティを発揮できなかった。
エウシーニョ(18) 5.0 スペースがなく攻撃は今ひとつ。上がり続けてカウンターを浴びる。
谷口彰悟(5) 4.5 2失点目は痛恨の空振り。カウンターを遅らせる動きができなかった。
エドゥアルド(23) 4.5 5失点目では軽い守備で失点を招く。最後は前線に残った。
車屋紳太郎(7) 4.5 左サイドを何度も突かれた。攻め上がりも自重気味。
大島僚太(10) 4.5 パスミスが多い。守備ではよく戻ったがゴールを止め切れない。
ネット(21) 5.0 最終ラインをよくサポートしていた。今季初ゴールを決める。
小林悠(11) 4.5 シュートは打てていたが、ポストプレーではキープできなかった。  
中村憲剛(14) 5.0 ときおり鋭いパスを見せるが、いつもよりマークがきつかった。
登里享平(2) 5.0 DFを引き連れて動いても、作ったスペースを味方が活かせず。
阿部浩之(8) 5.5 下がって守備に追われた。ロスタイムに2本、バーに当てる。

■sub
58(2)森谷賢太郎(19) 5.5 動きすぎてバランスを崩していたが、パスの起点となった。
58(21)家長昭博(41) 4.0 4失点目を与えるミスパス。判断もいつもながら遅かった。
75(10)森本貴幸(9) 6.5 82分にゴール。90+3分にも中村のスルーパスでGKと1対1となる。

■bench
新井章太(30) 奈良竜樹(3) 田坂祐介(6) 長谷川竜也(16) 

■coach
鬼木達 4.5 カウンター対策を行うべきだった。家長の投入も失敗した。

■referee
村上伸次 5.0 イエローカードを6枚提示したが、気軽に出し過ぎた。