2017/10/29

171029柏2-2川崎(J1 #31)

柏2-2川崎(日立台, 16:00→16:30KO, 9,512人)

水曜日(天皇杯 QF)に続いて、中3日で柏と再戦する。
 等々力での天皇杯準々決勝は、ターンオーバーを行った。
 連続して先発するのは新井、エドゥアルド、奈良、車屋、森谷、家長の6人。


1週前の広島戦(J1 #30)と比較すると、先発は1人変更。
 家長は広島戦は出場停止で先発復帰し、長谷川がベンチに回る。
 ネットは、広島戦に続いてこの試合まで出場停止。


柏は天皇杯でターンオーバーしておらず、先発変更は2人のみ。

台風第22号の影響で、大雨でピッチは水浸し。
 試合開始を30分遅らせ、必死にスタッフが排水していた。
 しかし、水はけが悪い日立台では、焼け石に水。
 水溜りでボールが止まる最悪のピッチ状態。

■1st half
通常ならラインを割るような強いボールも途中で止まる。
 ドリブルしてもボールが残ってしまって相手に奪われる。
 縦にルーズボールを蹴り込んで、競り合うしかない状況だった。

スローインもできるだけ前へと投げていく。
 自ゴールからボールをなるべく離すことが重要だった。

■2nd half
48分、奈良が水たまりに浮いたボールのクリアを失敗。
 クリスティアーノ(9)に拾われて、ハモン・ロペス(20)がゴール。
 柏がピッチ状態を活かして先制点を奪った。

続いて52分。
 スローインを受けてハモン・ロペスがゴールライン近くでキープ。
 そのまま中央へクロスを入れると、エドゥアルドが触れずに空振りしてしまう。
 ディエゴ・オリヴェイラ(11)がトラップして難なく2点目を決めた。

2失点後は、川崎が決定機を量産する。
後半開始から森本、53分に知念を投入する。
 この2人がロングボールを拾ってポイントを作る。
 柏の最終ラインを押し下げつつ、ゴールに迫った。
 60分の森本、62分の家長のヘッドはどちらも決定的だった。

70分、家長が戻したボールを車屋が縦方向へクロス。
 知念が抜け出してヘッドを決めて、1点差となる。
90分、再び車屋がふわりとしたクロスを上げると、小林がヘッドで同点とした。

■summary
日立台は屋根が少なく、観客が濡れることはやむを得ない。
 しかし、ピッチの水はけに難があり、開催すべきでなかった。
 延期して、少しでもマシなピッチで試合すべきだったと考える。

水に浮いて止まるボールはコントロールもままならない。
 両チームともパスサッカーを志向するが、まともにプレーできなかった。
 サッカーという競技に値しなかったのは、とても残念。

次は中5日でルヴァンカップ決勝のC大阪戦(YLC Final)。
 ネットは出場できるが、仙台戦(YLC SF #2)で退場した奈良は出場停止。
 いつもと同じようにパスをつなぎ、いい結果を出したい。

■goal
48ハモン・ロペス(20) 52ディエゴ・オリヴェイラ(11)
70知念慶(20) 90小林悠(11)

■judge
新井章太(30) 5.5 濡れたボールの処理は適切。気迫はあったが、キックは微妙。 
エウシーニョ(18) 5.5 良さは出せず。52分、ハモン・ロペスにクロスを許した。
奈良竜樹(3) 5.0 48分、ボールを奪われ失点。クリアできる状況だったが、判断ミス。
エドゥアルド(23) 4.5 52分、ヘッドを空振りして失点。ボールを前につなげなかった。
車屋紳太郎(7) 7.0 ハモン・ロペスに苦しんだが、後半2アシストで同点に導いた。
森谷賢太郎(19) 5.0 頭上を飛び交うボールに触れなかった。前半のみで交代。
谷口彰悟(5) 6.5 ボールを競り合いで跳ね返し、丁寧にパスをつないだ。
三好康児(13) 5.0 ドリブルは困難な状況。活躍できるピッチではなかった。
中村憲剛(14) 6.0 後半はボランチに入り、ロングボールを左右に供給した。
家長昭博(41) 5.5 高い技術力でボールを運んだ。62分のヘッドは決めたかった。
小林悠(11) 6.0 56分、65分とチャンスを逸したが、90分、同点ゴールを決めた。

■sub
HT(19)森本貴幸(9) 6.5 無類の強さでボールを受けた。決定機は外した。
53(13)知念慶(20) 6.5 車屋の縦クロスに飛び込み、J1リーグ初ゴールを決める。
88(41)板倉滉(28) 5.5 ロスタイムに迎えた決定機は外した。

■bench
安藤駿介(24) 登里享平(2) 長谷川竜也(16) ハイネル(22)  

■coach
鬼木達 6.0 森本と知念の投入で同点に追い付く。先発の選択は失敗。

■referee
飯田淳平 6.5 雨の中、適切なジャッジ。安定してゲームを進めた。

2017/10/26

171025川崎0-1柏(天皇杯 QF)


川崎0-1柏(等々力, 19:30KO, 9,968人)

天皇杯準々決勝は柏との対戦となった。
水曜日の等々力開催。いつもの平日より遅めの19時30分キックオフ。
天皇杯は、9月20日の清水戦(天皇杯 R16)以来、1ヶ月ぶり。

広島戦(J1 #30)からは中3日。
次節柏との再戦(J1 #31)も中3日で、ターンオーバーを実施する。
先発は7人を変更。
新井、田坂、ネット、知念、家長、ハイネル、森本が出場。
残りの4人、奈良、エドゥアルド、車屋、森谷が続けて先発する。



広島戦で先発した谷口、三好、中村、長谷川、小林がベンチに回る。
ソンリョン(負傷)、エウシーニョはベンチ外となった。
ベンチには新たに安藤、引き続き登里が入った。



柏はJ1リーグ5位。
3月10日のホーム(J1 #3)での対戦は、2-1で勝利している。
日曜日の大宮戦から、先発の変更は2人のみ。
出場停止だったクリスティアーノ(9)が復帰するなど、フルメンバーを組んだ。

■1st half
川崎はボランチの森谷とネットが比較的自由にボールを受ける。
知念が強引にシュートを放ち、家長、森本も突破を図っていった。
決定機は作れなかったが、PA近くまでボールを運べていた。

柏はセカンドボールを拾い、パスをつないだ。
パスコースを複数作り、素早く回していった。
川崎がプレスを掛けると、無理せずに前戦のクリスティアーノ目掛けてロングボール。
28分のキム・ボギョン(15)、32分と40分のクリスティアーノと決定機を作り出した。

■2nd half

後半開始から、森本に代えて中村を投入する。
パスワークは少し向上したが、柏の最終ラインを打開することができない。
粘り強く守る柏に対して、パスミスでボールを失いがち。

柏は前半よりもパスをつないだ。
ハイプレスを受けても余裕を持ってかわしていく。
ボールを保持する時間が長くなる。

61分、ショートコーナーからクリスティアーノ。
ドリブルでゴールに近づいて、素晴らしいミドルを決めた。
ハイネルの寄せが遅れ、新井が防ぐことは難しかった。

リードした柏はリスクを冒さず、中央を固めてカウンターを仕掛ける。
クリスティアーノのキープ力を活かしながら、時間を使っていった。

登里と小林を投入して、勝負を仕掛ける。
しかし、効果的な攻撃ができないまま、タイムアップを迎えた。

■summary
柏はプレスを受けても慌てずに、前のスペースを狙った。
クリスティアーノが抜群の運動量で、ボールをキープした。
リードを奪ってからも、醜い時間稼ぎをしなかった。
正々堂々と美しく勝利した。

川崎はボールを失うと、奪い返すのに時間がかかった。
ミドルも少なく、守備ブロックに策なく突っ込み、簡単に守られた。
選手交代も効果が薄く、チームは活性化しなかった。














主力を揃えた柏に対して、サブ組主体の川崎。
さすがにJ1リーグ5位を相手に勝つことは難しかった。
内容的にも妥当な結果となった。

しかし、ターンオーバーで主力に休養を与えたことは支持できる。
スコアレスで前半を終え、後半に勝負を掛けるプラン。
結果は出せなかったが、可能性はゼロではなかった。

残念ながら天皇杯は敗退した。
次は中3日、柏とアウェイでの再戦(J1 #31)となる。
引き続きJ1リーグで勝ち点を積み、そしてルヴァンカップを獲得したい。

■goal
61クリスティアーノ(9)

■judge
新井章太(30) 5.5 キックが不安定。40分、クリスティアーノの至近距離のシュートを止める。
田坂祐介(6) 5.5 右サイドでボールを引き出したが、クロスは合わなかった。
奈良竜樹(3) 5.5 後半、何度もカウンターを浴び、数的不利となっても対応した。
エドゥアルド(23) 5.0 クリスティアーノに劣勢となる。パス出しも悪かった。
車屋紳太郎(7) 5.5 スペースを埋められて、縦に突破できなかった。
森谷賢太郎(19) 5.5 CKを担当。ネットと分担して前線にパスを出した。
ネット(21) 5.5 比較的フリーで、パスミス少なく、守備でも集中していた。
ハイネル(22) 5.0 周囲と呼吸が合わず、強引に仕掛ける。失点場面は寄せが遅れた。
家長昭博(41) 5.5 36分、PA内に持ち込んでシュート。悪くはなかった。
知念慶(20) 5.5 ボールに触る機会は少なかったが、シュートを狙った。
森本貴幸(9) 5.0 34分、右からシュート。ボールが届かず、前半で交代。

■sub
HT(9)中村憲剛(14) 5.0 パスワークは改善させたものの、ミスが多かった。
64(22)登里享平(2) 5.5 66分、田坂のクロスを強烈なボレーシュート。
79(20)小林悠(11) 5.0 リズムを失ったチームを建て直せなかった。

■bench
安藤駿介(24) 谷口彰悟(5) 長谷川竜也(16) 三好康児(13) 

■coach
鬼木達 5.5 ターンオーバー自体は評価できるが、結果は出せなかった。

■referee
村上伸次 6.5 的確なジャッジでスムースに試合を進めた。

2017/10/24

171021広島0-3川崎(J1 #30)

広島0-3川崎(エディオンスタジアム広島, 14:00KO, 8,319人)

仙台戦(J1 #29)から中6日、アウェイの広島戦。
2週続けてミッドウィークに試合がなく、日程には余裕を感じる。

昨年(2016 J1 #1)と同じように、天候は雨となった。
屋根はメインスタンドに限られるため、2年連続で厳しい観戦環境。
屋根付きの座席にアップグレードしたかったが、そのような制度はなかった。














出場停止でネット(次節も含めて2試合)、家長を欠く。
代わりの先発にはエドゥアルドと長谷川が入った。
エドゥアルドは、9月3日のルヴァン準々決勝FC東京戦(YLC QF #2)以来の先発。
奈良とエドゥアルドでCBを組み、谷口がボランチに上がった。
ベンチには登里が復帰している。

広島はJ1リーグ16位と降格圏。
6月17日のホーム(J1 #15)では、阿部のゴールで1-0で勝利した。
7月4日に2012、2013、2015年の優勝監督森保一が辞任し、ヤン・ヨンソンが監督となっている。

■1st half
川崎は縦に早い攻撃でチャンスを作る。
5分には森谷のミドル、13分には長谷川のクロスからゴール前の小林がヘッド。
どちらも決定的だったが、GK中林洋次(34)が素晴らしい反応で止めた。

広島はアンデルソン・ロペス(44)が右から仕掛ける。
クロスボールを1トップの皆川佑介(22)に入れていった。

どちらかといえば広島が優位だったが、40分。
中村のFKをGK中林が痛恨のキャッチミス。
落としたボールをエドゥアルドがつなぎ、谷口が蹴り込んだ。

続いてロスタイム。
奈良から中村、中村から三好へと2本の縦パスが入る。
前を向いた三好がファーサイドにミドルを決めた。
パスを警戒した水本裕貴(4)が間合いを広げたとはいえ、素晴らしいゴールだった。

■2nd half
後半になると、広島はゴールを狙って前掛かりとなる。
55分には皆川がフリーでクロスに合わせたが、外してしまった。
その後もサイドから放り込みを続けたが、ゴールは生まれない。

川崎は60分に登里、75分に田坂をそれぞれのSBに投入。
崩され気味のサイドを固めながら、試合を落ち着かせていく。

85分、新井のゴールキックを、水本が目測を誤ってしまう。
ボールはそのまま流れ、抜け出した小林がニアサイドに決めた。

■summary
広島は悪くない内容だったが、2つの致命的なミスから敗戦。
決定機は作っていたが、ゴールを決めることができなかった。

40分のGK中林のキャッチミスは、あまりにも稚拙。
雨で濡れていたとはいえ、簡単なボール。
ファイン・セーブも多かった中林だが、考えられないミスだった。
それまでは、両チームの攻守が拮抗していたが、ゲームを壊してしまった。

パトリック(39)


















川崎は敵失に助けられつつ、3ゴールで勝利。
ネットと家長が出場停止だったが、穴は感じなかった。
谷口と森谷のボランチは、守備では安定感があり、攻撃でも縦に早く機能した。














3試合連続で退場者を出していて、数的不利で体力的に厳しい試合が続いていた。
そんな状況の中、理想的に点差を広げて、余裕のある展開となった。
ただ、ソンリョンが負傷交代。
難しい状況はこれからも続いていく。

次は中3日で天皇杯柏戦(天皇杯 QF)。
この日は出場停止だったネットと家長が復帰する。
勝ち上がれば、年末の準決勝あるいは決勝までシーズンが続く。

■goal
40谷口彰悟(5) 45+1三好康児(13) 85小林悠(11)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 15分、皆川のシュートを止める。33分、負傷交代。
エウシーニョ(18) 5.5 ボールを失わなかった。攻め上がりは少し控えた。
奈良竜樹(3) 6.5 押される時間帯もあったが、ラインを高く保ち、守り切る。
エドゥアルド(23) 6.0 強くはっきりしたクリアを繰り返す。1アシスト。
車屋紳太郎(7) 5.5 37分、38分と連続クロス。ロペスの仕掛けをしぶとく凌いだ。
森谷賢太郎(19) 6.0 5分、無回転ミドル。縦に強いパスを入れ攻撃をスタートさせる。
谷口彰悟(5) 6.5 ダイレクトパスを多用し、リズムを作る。守備も効いていた。
三好康児(13) 6.0 積極的なミドルで追加点。37分、ヘディングシュート。
中村憲剛(14) 6.5 中央でショートパスを展開。相手ボールを積極的に追いかける。
長谷川竜也(16) 5.5 よく走った。ドリブル突破を図る。守りでは縦を切れなかった。
小林悠(11) 6.5 13分、90+5分の決定機は外したが、難しいゴールを決める。

■sub
33(1)新井章太(30) 6.0 緊急出場だったが、落ち着いていた。1アシスト。
60(16)登里享平(2) 6.0 左サイドの守備を立て直した。90+4分のシュートは外す。
75(13)田坂祐介(6) 5.5 右SBで出場。プレー機会は少なかった。

■bench
板倉滉(28) ハイネル(22) 知念慶(20) 森本貴幸(9) 

■coach
鬼木達 6.5 2人の出場停止を感じさせなかった。サイドの守備を強化する交代策も的確。

■referee
木村博之 6.5 選手が荒れても落ち着かせた。ストレス少ないジャッジ。

2017/10/14

171014川崎3-2仙台(J1 #29)

川崎3-2仙台(等々力, 15:00KO, 18,892人)

代表ウィークのYBCルヴァンカップ準決勝2試合を挟み、2週間ぶりのJ1リーグ。
奇しくも準決勝(YLC SF #1YLC SF #2)を戦った仙台との3連戦となる。
日曜日のYLC第2戦からは中5日となった。














先発は代表帰りの車屋が復帰して、登里がベンチ外となる。
YLCではU21枠で先発した三好も続けて先発する。
ベンチには同じ7名が並んだ。














仙台はYLCには出場できなかった野津田岳人(16)が復帰。
また、YLC第1戦で退場し、第2戦に出場できなかった石原直樹(11)も先発。
ハイボールに強いクリスラン(20)はベンチスタートとなった。

■1st half
クリスランがいない仙台は、長くポゼッション。
フリーの選手にボールを的確に入れ、ワイドを広く使って攻めてきた。
特に左の中野嘉大(23)のドリブルが脅威となる。
1分、9分、14分と西村拓真(30)が決定機を迎えたが、決められなかった。

川崎はボールを回せず、緩急のないカウンター主体。
守備でも後手を踏み、ボールを奪えない時間帯が続いた。
30分過ぎからゴールに迫ることができていたが、42分。
家長が2枚目のイエローを受けて退場してしまう。

スコアレスでハーフタイムを迎えたかったが、45+4分。
中野のダイレクトクロスを野津田に蹴り込まれ先制される。

■2nd half
後半開始から、1枚イエローをもらったネットに代えて長谷川を投入。
中村がボランチに落ち、両翼にドリブルができる長谷川、三好を配置した。

ただ、1人多い仙台が攻勢を続ける。
決定機を作られる中、60分に蜂須賀孝治(4)が右からクロス。
単純なボールだったが、2CBの中央から抜け出た石原がヘッドで決めた。

2点差となって、1人少ない川崎に厳しい状況。
ただ、71分にハイネル、76分に知念を投入していく。
ハイネルはボランチに入り、超攻撃的な布陣となった。

仙台は丁寧にボールをつなげば良かったが、足が止まった。
パスミスが増えて、川崎がカウンターを仕掛けていった。

82分、左の車屋から右のエウシーニョにサイドチェンジ。
カットインしたエウシーニョが浮き上がるミドルを決め、1点差。

84分にも車屋から右サイドに長いボールを入れる。
中央のハイネルがスルーして、小林がいったん戻るドリブルからミドルを決めた。

さらに87分。
大岩一貴(27)のミスパスを長谷川が拾ってショートカウンター。
長谷川は中央にドリブルで進んでから左の小林にボールを流す。
躊躇なく2トラップで小林がミドルを放つと、DFに当たってゴールが決まった。

■summary
怒涛の3連続ミドルで勝利を得ることができた。
ただ、ほとんどの時間は仙台がペースを握っていた。

ハイネル、知念が投入されてから、川崎は前掛かりとなった。
知念が中央で動き、仙台の最終ラインを押し下げる。
広がったバイタルを使って、ミドルを放っていった。

J1リーグ400試合出場のケンゴ。














家長の退場がなければ、後半攻めることができたかもしれない。
しかし、ほとんどチャンスを作れない中、奇跡的な3ゴールを生んだ。

2試合連続で早い時間で退場者を出し、10人でのプレーが長くなった。
残された選手の運動量が多くなり、中村のフル出場が続いた。
後々のコンディションへの影響が懸念される。
もっと余裕のある展開で、勝ち点3を得たいところ。

次節は中6日で広島戦(J1 #30)。
出場停止でネット(2試合)と家長を欠くこととなる。
厳しいが、勝ち点5差で先行する首位鹿島を追いかけたい。

■goal
82エウシーニョ(18) 84,87小林悠(11)
45+5野津田岳人(16) 60石原直樹(11)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 2失点は崩されてノーチャンス。9分に西村との1対1を防ぐ。
エウシーニョ(18) 7.0 中野のドリブルに苦しむ。地を這うゴラッソで反撃のきっかけを作る。
奈良竜樹(3) 5.0 追われてパスに余裕がなかった。石原のゴールではマークを外す。
谷口彰悟(5) 5.5 守備に奔走し、2失点で抑える。終盤の反攻を背後で支えた。
車屋紳太郎(7) 6.0 代表帰りで周囲とリズムが合わず。サイドチェンジで2アシスト。
森谷賢太郎(19) 5.0 果敢に走ったが、戻りが遅く、スペースを空けてしまう。
ネット(21) 5.0 雑なプレーが続いた。イエローをもらって前半のみで交代。
家長昭博(41) 4.0 2枚のイエローで退場。少し酷な判定だったが、もったいなかった。
中村憲剛(14) 7.0 最後は1ボランチになりながらも、味方にボールを届けた。 
三好康児(13) 5.5 ドリブルしても打開できない。プレー機会が少なかった。
小林悠(11) 8.0 素晴らしい2ゴールで逆転勝利を導く。プレスも掛け続ける。

■sub
46(21)長谷川竜也(16) 6.0 ドリブルで仕掛けた。ボールカットから3点目をアシスト。
71(19)ハイネル(22) 6.0 ボランチに入る。とはいえ、PA内まで何度も侵入した。
76(13)知念慶(20) 6.5 1トップ。最終ラインを押し下げてバイタルにスペースを作る。

■bench
新井章太(30) 田坂祐介(6) 板倉滉(28) 森本貴幸(9) 

■coach
鬼木達 7.5 予想もできないような驚きの交代策で、逆転勝利に導く。

■referee
池内明彦 4.0 不可解なジャッジが続く。家長の退場は厳しいが、誤審とまではいえない。

2017/10/08

171008川崎3-1仙台(YLC SF #2)

川崎3-1仙台(等々力, 15:00KO, 22,385人)

YBCルヴァンカップ準決勝、第2戦のホームゲーム。
第1戦のアウェイ(YLC SF #1)は3-2で敗れて、中3日。
3連休の中日、15時キックオフ。
集客に苦労するイメージが強いYLCだが、2万2千人を超えた。














先発には登里、三好が入り、板倉、長谷川がベンチへ。
第1戦の前半、機能しなかった3バックではなく、4バックでスタート。
3バックの右を担った板倉が外れため、YLCの21歳以下枠で三好が起用される。

ベンチは、森本が2週間前の神戸戦(J1 #27)以来の復帰を果たし、狩野が外れた。

円陣のあと、1人ダッシュする古林将太。














仙台は第1戦から先発を2人変更。
退場した石原直樹(11)は出場停止、ケガで途中交代した椎橋慧也(34)も外れた。
代わりに平岡康裕(13)と古林将太(29)が先発する。

川崎が決勝進出するためには、勝利が最低条件。
さらに、アウェイゴールで仙台を下回らないことが必要。
ドロー以下では、仙台が勝ち抜けることとなる。

■1st half
川崎はゆっくりボールを動かしながら、ゴールを狙う。
PA近くまで何度も入り込み、裏へのスルーパスも繰り出す。
13分に中村、22分に小林、24分に家長とシュートを放った。

仙台は1トップのクリスラン(20)を目掛けてロングボール。
ただ、第1戦とは異なり、上手くボールが収まらなかった。

29分、森谷がバイタルで待つ中村へ縦パスを入れる。
中村がダイレクトヒールでスルーパスを出し、三好が抜け出す。
GK関憲太郎(21)との1対1を、いとも簡単に三好が制してゴール。

1点を失った仙台は、積極的にプレスを仕掛ける。
川崎のボールを奪って、ゴールに向かってきた。
38分、41分とPA内で細かくパスをつないだが、ゴールは奪えなかった。

■2nd half
後半になると、仙台のプレスは落ち着いて川崎がペースを握る。
47分の三好のシュートはわずかに左に外れたが、49分。
エウシーニョが切れ込んでのシュートはGK関が弾くが、三好が押し込んで2点目。

仙台の攻め手が少なく、有利な戦況だったが、52分。
左サイドで中野嘉大(23)に抜かれた奈良が、後ろから抱え込む。
2枚目のイエローで退場となり、残り40分近くを10人で戦うこととなった。

仙台はサイドを何度も攻略する。
59分、中野がドリブルで3人を剥がしてからゴラッソを決める。

あと1点で敗退となるが、残り時間は長く、厳しい状況。
しかし、仙台はゴール前にロングボールを放り込むことが多くなる。
サイド攻撃が少なくなり、ブロックを中央でしっかり組んで跳ね返した。

66分に長谷川、83分にハイネルを投入し、相手の最終ラインまでボールを追う。
1人少なくとも引き籠らず、カウンターを狙い、時間を使った。

■summary
勝たなければならない試合を、2点をリードして順調に進めていた。
しかし、52分の奈良の退場で暗転した。
ACL浦和戦(ACL QF #2)でも車屋が退場して、敗退したことが脳裏をよぎった。
仙台の攻勢も鋭かったが、10人でもしっかり走り切って、決勝進出を決めた。














第1戦の前半で仙台が3点をリードし、後半と第2戦で川崎が逆転する。
最後は再逆転を狙って仙台が仕掛ける。
180分間、流れが何度も動き、結果は紙一重だった。

第1戦で石原、第2戦で奈良が退場したことは残念だった。
ただ、どちらも正当なジャッジによるもの。














決勝はC大阪と11月4日に対戦する。
YLC(YNC)でこれまで3度決勝に挑み、3度準優勝に終わっている。
少し先の試合となるが、いつも通りのプレーで結果を出してほしい。

次は中5日でJ1リーグ仙台戦(J1 #29)。
YLCに続いて、3試合連続で仙台と対戦することとなる。
J1リーグは、代表から車屋が戻ってくる。
ケガ明けで90分出場した登里を始め、10人でプレーした選手を休ませたい。

■goal
29,49三好康児(13) 90長谷川竜也(16) 
59中野嘉大(23)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 安定したキャッチング。PA内まで入り込まれても落ち着いていた。
エウシーニョ(18) 6.0 何度もゴール前にスプリントし、49分、70分、90+2分にシュート。
奈良竜樹(3) 3.5 14分、52分にイエローを受け退場。チームを窮地に。2枚目は不要。
谷口彰悟(5) 6.5 最終ラインを統率し、最後までボールに寄せる。攻撃を跳ね返す。
登里享平(2) 6.0 サイドを狙われて守備に追われる。だが、最後まで破綻しなかった。
森谷賢太郎(19) 6.5 前を向いて縦に攻めるパスを繰り出した。2点の起点となる。
ネット(21) 6.0 丁寧にプレーし、雑ではなかった。中央でボールを差配する。
家長昭博(41) 7.0 24分、ミドル。終盤の圧巻のプレスで1人少ないチームを鼓舞する。
中村憲剛(14) 6.5 1点目を芸術的なヒールでアシスト。ロングボールを供給。
三好康児(13) 7.0 21歳以下枠での出場だったが、2点を決める。勝利に貢献した。
小林悠(11) 6.0 素早い動き出しでチャンスに絡む。最後は疲れて交代した。

■sub
56(19)板倉滉(28) 6.0 スクランブルで右CBに入る。高さを活かして固めた。
66(13)長谷川竜也(16) 6.5 90分に駄目押しゴール。仙台の勢いを封じた。
83(11)ハイネル(22) 6.0 ボールをひたすら追う。86分のシュートはGKの正面だった。

■bench
新井章太(30) 田坂祐介(6) 知念慶(20) 森本貴幸(9) 

■coach
鬼木達 7.0 第2戦は4バックに戻して攻撃を仕掛け、奈良退場後の指示、交代も的確。

■referee
家本政明 6.5 明確で安定したジャッジ。奈良の退場も的確だった。

2017/10/06

171004仙台3-2川崎(YLC SF #1)

仙台3-2川崎(ユアテックスタジアム仙台, 19:00KO, 8,382人)

C大阪戦(J1 #28)に勝利して迎えるYBCルヴァンカップ準決勝。
中3日、仙台との第1戦はアウェイ。
すでに街にはコートを着ている人もいた。
水曜日の19時キックオフで、少し寒さを感じる。














YLCのため、21歳以下の選手を1名以上先発させることが必要。
FC東京との準々決勝2試合(YLC QF #1YLC QF #2)と同じく、板倉が21歳以下枠で先発。
日本代表に初招集された車屋が不在となり、先発から外れる。
残りの10人は、C大阪戦と同じ先発となった。

ベンチには、8月23日の浦和戦(ACL QF #1)で負傷した登里が復帰した。














仙台はJ1リーグで12位。
4月1日にアウェイ(J1 #5)で対戦し、0-2で勝利している。
なお、J1リーグ前節は、ACL準決勝に出場した浦和と対戦。
日曜日の開催で中2日となり、川崎よりも間隔が短い。

■1st half
川崎は右から板倉、谷口、奈良を並べる3バックでスタート。
ただ、パスが回らず、前線までボールを運べない。
森谷とネットの動きが鈍く、3バックのフォローも少なかった。
間合いを詰められて難しいパスを選択し、ボールを失っていく。

仙台はバランスが良い守備で効果的にボールを回収。
三角形のダイレクトパスを組み合わせて川崎のマークを剥がしていく。
フリーになると、クリスラン(20)を目掛けて正確なロングボールを入れる。
クリスランは、奈良や谷口を苦にせず、ポイントを作って味方の攻め上がりを促した。

いくつかの決定機をソンリョンが凌いでいたが、24分。
ネットのロストからショートカウンターを浴び、石原直樹(11)がゴール。
その後も失点を止めることができない。
33分にクリスラン、45+1分にPKで再びクリスランが決める。

ボランチが機能せず、3バックもやられ放題だった。
攻撃も守備もいいところがまったくなかった。

■2nd half
後半から板倉を下げて登里を左SBに投入し、4バックに移行。
仙台は良いプレスを続けるが、少しずつ川崎がペースをつかむ。

61分、クリスランが交代すると、仙台はボールを持てなくなる。
登里のドリブルをきっかけに、ようやく川崎が攻勢を仕掛けた。
72分、中村のCKを奈良がゴールして、1点を返す。

さらに74分、石原が2枚目のイエローで退場すると、仙台は防戦一方。
87分の小林のヘッドはバーを叩くが、90+4分。
小林の折り返しを知念が冷静に頭で押し込み、2点目のアウェイゴールを決めた。

■summary
前半は悪すぎたが、後半なんとか盛り返した。
第2戦に可能性を残したが、それでも仙台が優位で、ドローでも勝ち抜ける。

前半途中で中村をボランチ、森谷をトップ下に動かしたが、状況は変わらず。
後半4バックで改善したことを踏まえると、3バックを早くあきらめるべきだった。














車屋が代表に招集されたが、登里が復帰して左SBで活躍。
プロ初ゴールを決めた知念とともに、チームを救ってくれた。
ただ、ケガ明けなので、起用する時間はもっと短くしたかった。

また、75分、中村がPA内で倒されたところで、川崎ベンチが強く抗議。
自チームが負けていて、さらに数的有利な状況。
なのに、3分ほど貴重な時間を空費した。
抗議した田坂や通訳の中山和也は、利敵行為を深く反省してほしい。

■goal
24石原直樹(11) 33,45+1PKクリスラン(20)
72奈良竜樹(3) 90+4知念慶(20) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 PKを与えて3失点。しかし、ビッグセーブも多かった。
板倉滉(28) 5.0 パスもポジションも保守的。守りでも谷口をサポートできず。
奈良竜樹(3) 5.5 前半はサイドに吊り出された。完璧なゴールで反撃。
谷口彰悟(5) 5.0 28分、ミスパスで決定機を与える。失点後、困惑してしまった。
森谷賢太郎(19) 5.0 7分にミドル。走れずにスペースを埋められなかった。
ネット(21) 4.5 1失点目につながるロスト。試合を通じて良くなかった。
エウシーニョ(18) 5.0 ドリブルでチャンスを伺ったが、打開できなかった。
長谷川竜也(16) 5.0 守備のポジションが高すぎたため、背後を突かれた。
家長昭博(41) 6.0 両サイドに走ってボールを受ける。攻撃を支えた。
中村憲剛(14) 5.5 前半はボールが届かなかった。後半巻き返して1アシスト。
小林悠(11) 5.5 45+2分、87分のシュートはどちらも外した。1アシスト。

■sub
HT(28)登里享平(2) 6.5 ドリブルで左サイドを活性化した。チームを救う活躍。
70(16)知念慶(20) 6.5 中盤でポストをこなしてゴール前へ。プロ初ゴール。
85(19)狩野健太(25) 6.0 ボランチに入り、パスを受けて中盤を動かす。

■bench
新井章太(30) 田坂祐介(6) 三好康児(13) ハイネル(22)

■coach
鬼木達 5.5 3バックで失敗したが、後半、交代策で盛り返した。

■referee
岡部拓人 5.0 不安定な判定に終始した。ただ、PKとレッドの判定は妥当。