2017/11/18

171118川崎1-0G大阪(J1 #32)

川崎1-0G大阪(等々力, 14:00KO, 21,529人)

YBCルヴァンカップ決勝(YLC Final)で、C大阪に敗れて2週間。
代表ウィークを挟み、しばらく間隔が空いた。
天候は小雨。気温が低く、観戦するには寒かった。














YLC決勝から先発は2人変更。
出場停止だった奈良とケガ明けの阿部が先発する。
代わりにエドゥアルドがベンチ外、三好はベンチスタートとなる。
日本代表のヨーロッパ遠征に招集された(出場なし)車屋も先発。

ベンチには武岡、田坂、森本が新たに入る。
武岡は5月23日のムアントン戦(ACL R16 #1)以来のベンチ入り。
6月15日に左膝蓋骨軟骨を手術し、6ヶ月程度を要する見込みだった。
登里、板倉、知念がベンチから外れている。














ガンバ大阪はJ1リーグ10位。
6月25日のアウェイ(J1 #16)は1-1のドロー。
お互いの良さを存分に見せ合い、攻撃を仕掛け続けた好ゲームだった。

■1st half
ガンバはつなぐことができず、縦へのロングボール主体の攻撃。
川崎のコンパクトな陣形を崩せず、プレッシングで抑え込まれた。
中盤も最終ラインも前線に蹴り込むことを強いられた。
1トップの呉屋大翔(13)が競り合ったが、ほとんど勝てなかった。

川崎は分厚い攻撃を披露する。
中盤で細かいパスワークを繰り広げ、ラストパスを供給する。
4分小林、15分中村、26分エウシーニョ、28分奈良、45分家長とチャンスを迎える。
ゴールは決まらなかったが、決定機を立て続けに作り出した。
45+2分には、小林が初瀬亮(35)にPA内で倒されるが、PKとはならなかった。

グルージャ盛岡公式マスコット「キヅール」














■2nd half
ガンバは46分、1トップを呉屋から赤﨑秀平(53)に交代する。
さらに52分、長沢駿(20)を入れて2トップとするが、大勢は変わらない。
ロングボールの精度は低いままで、チャンスを作れなかった。

川崎は前半と同じように攻撃を仕掛けていく。
50分阿部、54分小林、56分阿部、58分家長、60分エウシーニョとチャンスを量産。
さらには73分、76分、78分と家長が連続して決定機を迎えるが、決められない。

枠内にシュートが飛べば、GK東口順昭(1)が素晴らしいセービングを披露。
何度も1対1の局面を迎え、至近距離からシュートを浴びたが、すべて防いだ。

82分、ようやく川崎にゴールが生まれる。
中村の右CKを家長が落とし、エウシーニョが東口の股抜きで決めた。

リードされてもガンバに迫力はないままだったが、90+4分。
なんでもないボールをPA内で谷口がハンドしたが、笛はなかった。

■summary
6月の対戦では両チームが拮抗していたが、今日は実力差が大きかった。
川崎のショートパスにガンバは振り回されて、ゴールに何度も迫られる。
2CBの三浦弦太(2)と今野泰幸(15)がラストパスをカットできず、マークを外した。

東口の素晴らしいセーブで耐えていたが、決壊は時間の問題。
攻撃も機能せず、前線を目掛けたロングボールは簡単に奪われた。

勝つ可能性は、失点ゼロで抑えつつ、PKをもらうくらいしかなかった。
ただ、そんなサッカーはガンバには似合わない。
願わくば、お互いに攻め合う好ゲームを期待したい。

川崎は数多ある決定機を決められず、ゴールが82分と遅かった。
しかし、ガンバ相手にこれだけ一方的に攻撃ができれば文句はない。
特にネットのラストパスが有効で、決定機を作った。
大島や中村、家長のサポートを得て、動きすぎずに効果的にパスを出した。
守備もコレクティブで、ボールへの寄せも早かった。

90+4分の谷口のハンドはPKに値する。
しかし、45+2分の初瀬のチャージを流していたことで、荒木主審は吹きにくかったのかもしれない。

■goal
82エウシーニョ(18)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 ボールに触る機会が少なかった。
エウシーニョ(18) 6.5 PA内中央からのシュートが多かった。82分、決勝ゴール。
奈良竜樹(3) 6.5 セットプレーでゴールを狙う。パスを散らしてプレスを抜けた。
谷口彰悟(5) 6.5 完璧に守っていたが、90+4分に安易にハンド。ジャッジに救われる。
車屋紳太郎(7) 6.0 左サイドをフリーで駆け上がったが、クロスは今ひとつ。
大島僚太(10) 7.0 積極的にゴールを目指すプレー。ドリブルでいとも簡単にかわした。
ネット(21) 7.5 何度もラストパスを通して決定機を作る。余裕を持ってプレー。
家長昭博(41) 7.0 中盤で攻撃の流れを組み立てる。フリーのシュートを外した。
中村憲剛(14) 6.0 プレースキックは素晴らしい。流れの中では光らなかった。
阿部浩之(8) 6.0 早いモーションから積極的なミドルを放つ。守備でも貢献。
小林悠(11) 6.0 ポストプレーは良かった。30分、GKと1対1となったがパスを選択。

■sub
76(8)長谷川竜也(16) 5.5 チャンスに絡めず。左サイドで時間を消費した。
87(10)森谷賢太郎(19) 5.5 どんどんスプリントして、ボールを追った。
90+4(41)田坂祐介(6) 5.5 プレー機会がほとんどなかった。

■bench
新井章太(30) 武岡優斗(17) 三好康児(13) 森本貴幸(9)

■coach
鬼木達 6.5 ゴールは少なかったが完璧なゲーム。交代策も適切。

■referee
荒木友輔 5.0 谷口のハンドは流すべきではなかった。これ以外は抑制的に裁いた。