2018/02/25

180225磐田0-3川崎(J1 #1)

磐田0-3川崎(エコパスタジアム, 15:30KO, 31,375人)

C大阪戦(FXSC)、ACL2試合とシーズン開幕から3連敗。
J1リーグ戦の初戦は、蔚山現代戦(ACL GL #2)から中4日。
アウェイ磐田戦、エコパスタジアムでの開催。














先発は蔚山戦から4人変更。
遠征に帯同しなかった中村とエウシーニョが復帰。
さらにエドゥアルド、知念が先発した。
大久保、阿部、守田、奈良がベンチスタートとなる。














磐田とは昨シーズン1勝1敗。
J1リーグで唯一のホームでの敗戦(2017 J1 #19)を喫した。

■1st half
磐田はアダウイントン(15)の縦へのスピードを使う。
川又堅碁(20)のポストプレーも併せながら、攻撃をしてきた。

決定機はやはり、中村俊輔(10)のセットプレーから。
17分には中村のFKを高橋祥平(41)が合わせたが、ソンリョンが指先で掻き出す。
どこから蹴ったボールであっても、高い精度でゴールに迫った。

川崎はJ1リーグ初先発の知念が攻撃を牽引する。
ポストプレーやハイボールも収まり良く、相手に身体を当てながらドリブルで進む。
小林とともに磐田の最終ラインの裏を狙い、ボランチからのロングボールを呼び込む。

24分、知念のシュートからの波状攻撃。
中央でパスを受けたネットが左にトラップを流してから、縦クロス。
飛び出した中村が頭で合わせて先制に成功する。

終了間際には、セットプレーから2点を追加する。
いずれも右サイドからの中村のクロスボール。
43分に谷口、45分にエドゥがそれぞれ頭で押し込んだ。

■2nd half
磐田は早めに交代策をうってくる。
後半開始から4バックにして、58分には田口泰士(7)をボランチに投入。
ただ、いい形は作れまま、時間がゆっくり過ぎていく。

川崎は67分にネットが下がると、パスがつなげなくなっていく。
78分に知念も足を攣らせて交代すると、プレスが効かなくなる。
磐田がゴールに近づくが、ギリギリのところで無失点で耐えた。

最後は小林が86分、89分と決定機を迎えるが、枠を外してしまう。
90+4分には大久保の決定的なシュートをGKカミンスキー(21)が防ぎ、試合を終えた。

■summary
最終ラインを谷口とエドゥアルドに組み替える。
しかし、致命的なミスはなくならず、決定機を与えてしまった。
磐田がきちっと決めていれば、勝つことは難しかった。
ただ、これまでの3試合と異なり、無失点で終えることができた。

磐田は58分からボランチに入った田口がショートパスで組み立てた。
流動的に選手が動き、パスがつながるプレーは見ていて面白い。
田口は名古屋から移籍してきたばかりで、これからの可能性を感じた。

先発した知念は素晴らしい内容だった。
78分、足を攣って交代したものの、1トップで活躍した。

試合後のカミンスキーとソンリョン。














特筆すべきは両ゴールキーパーの競演。
カミンスキーは素早くシュートに反応して、美しいセーブを見せる。
ソンリョンはシューターに強く圧力を掛けて、1対1となっても止めた。
タイプはそれぞれ異なるが、どちらも素晴らしかった。



結果は3点差とはなったが、紙一重だった。
川崎は簡単なミスで決定機を与え、ゴール前の破壊力も出し切れていない。
ただ、ボールへの寄せや前線からのプレッシングは良くなってきた。
粘り強く守りを構築し、相手を崩してゴールを奪っていきたい。

■goal
24中村憲剛(14) 43谷口彰悟(5) 45エドゥアルド(23) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 17分に指先でかきだし、22分にはアダウイントンとの1対1をストップ。
エウシーニョ(18) 5.5 スペースが少なく攻撃は自重気味。67分のボレーは外した。
谷口彰悟(5) 6.5 プレーを切るクリアやカバーを着実に繰り返した。1ゴール。
エドゥアルド(23) 5.5 22分、31分と危険なミスが目立った。1ゴール。後半持ち直す。
車屋紳太郎(7) 6.0 危な気なく守っていたが、90+2分、松本昌也(14)に抜け出される。
大島僚太(10) 6.0 ショートパスと相手を剥がす小さな動きで中盤を支配した。
ネット(21) 6.5 中村のゴールをアシスト。12分にイエローをもらったため早めに交代。
小林悠(11) 6.0 知念とうまく役割を分担。終盤の2回の決定機は決めたかった。
中村憲剛(14) 7.5 圧巻の1ゴール2アシスト。運動量は少な目でも効果的に走る。
家長昭博(41) 6.5 パスもドリブルも力強い。11分、37分とシュートを放った。
知念慶(20) 7.5 ポストプレーや粘り強い守備で貢献。最後は足が吊って交代。

■sub
67(21)守田英正(25) 5.5 スペースを埋めて落ち着かせた。パスはもっと工夫したい。
78(20)大久保嘉人(4) 5.0 チームとは動きがずれてしまう。90+4分の決定機は弾かれる。
85(14)登里享平(2) 5.5 効果的にスプリントを繰り返し、攻守に機能した。

■bench
新井章太(30) 奈良竜樹(3) 阿部浩之(8) 長谷川竜也(16) 

■coach
鬼木達 6.5 先発を入れ替えて勝利を手繰り寄せる。交代も的確だった。

■referee
松尾一 5.5 微妙なジャッジも散見されたが、試合は落ち着かせた。

2018/02/20

180220蔚山現代2-1川崎(ACL GL #2)

蔚山現代2-1川崎(蔚山文珠スタジアム, 19:00KO)

C大阪戦(FXSC)上海上港戦(ACL GL #1)と2連敗。
中6日で迎えるACLグループリーグ第2節、アウェイの蔚山現代戦。

先発は上海上港戦から3人を変更。
新たに阿部、守田、そして出場停止明けの車屋が入った。
守田は2試合に途中出場しているが、右SBでプロ入り初先発。
登里がベンチへ、中村とエウシーニョは遠征に帯同しなかった。

ベンチには新たに武岡と赤﨑が入った。

蔚山は、アウェイのACL第1節をドローで終えている。
鳥栖から期限付き移籍中の豊田陽平(55)が1トップで先発する。
2014年のACLでも蔚山とは同じGLに入っている。
アウェイ(2014 ACL GL #2)では負け、ホーム(2014 ACL GL #6)で勝った。

■1st half
蔚山は左ウィングのミスラフ・オルシッチ(9)を走らせる。
1トップの豊田も含めて、ロングパスで攻撃を仕掛けてきた。

川崎はボランチを中心に、押し込んでいく。
両サイドに広いスペースがあり、車屋と守田が上がっていった。
29分には家長のミドルがポストに当たるなど、いい形を作っていた。

ただ、中央からはなかなか攻撃できない。
大久保やネットがチャレンジングなパスを入れ、低い位置でボールを失う。
すると蔚山のショートカウンターを浴び、攻め込まれた。

42分、守田が右サイド深くで追われると、クリアせずに中に逃げる。
PA内でボールを奪われ、チョン・ジェヨン(6)にミドルを決められた。

■2nd half
1点リードされ、後半は蔚山がペースを握る。
ボールを奪うと、川崎のプレスバックを余裕をもってかわしていく。
的確にパスをつなぎながら、前線にロングボールを出していった。

蔚山がケアしたため、川崎のボランチは窮屈となり、車屋のスペースも埋められる。
縦にパスを入れるとすぐに詰められて、ボールを簡単に失ってしまう。
右サイドの守田は比較的空いていたが、奈良との距離が遠く、ボールが入らない。
効果的な攻撃ができないまま、時間が過ぎていった。

66分、ファン・イルス(11)が谷口からボールを奪い、PA内でGKと1対1となる。
最初のシュートはソンリョンが防いだが、イ・ヨンジェ(32)にゴラッソを決められた。

川崎は登里、知念、森谷を次々と投入。
それぞれが持ち味を出すことで、少しずつ攻撃は機能し始める。
85分、大島から左サイドの登里にパスが出て、クロスを知念がヘッド。
1点は返したものの、同点は遠かった。

■summary
上海上港戦での内容の良さは、再び失われた。
トップ下に入った大久保は、周囲とパスの意図が合わずにボールを失った。
狭いスペースでも果敢に狙ったが、成功率はもちろん低かった。
ネットもリズムを変えるために縦パスを入れたが、ロストが多かった。

失う位置がゴールから遠く、タイミングも悪かった。
前掛かりになったチーム全体の戻りが遅く、蔚山のショートカウンターに対して、数的同数での守備が多くなってしまった。

蔚山はクリーンにプレーし、時間稼ぎもしなかった。
守りでは最後までスペースを埋め続け、攻撃ではボールを簡単に失わない。
素晴らしいミドルシュートを2本沈めて、勝ち点3を得た。

これでACLは2敗。グループリーグ突破の可能性は少なくなった。
今後は日程が厳しく、勝ち点3を狙うのは難しい状況となる。

公式戦3連敗となり、中4日で磐田戦(J1 #1)を迎える。
攻守ともに空回りが続くが、少しでも立て直したい。

■goal
42チョン・ジェヨン(6) 66イ・ヨンジェ(32)
85知念慶(20) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 66分、1対1をセーブ。2失点はどちらも難しかった。
守田英正(25) 4.5 42分、判断ミスで先制点を与えた。全体的には悪くなかった。
奈良竜樹(3) 4.5 ボールを持ってもパスを出せず。45分、ミスパスで決定機を許す。
谷口彰悟(5) 5.0 粘り強く守り、攻撃の起点に。しかし、66分、奪われて失点に関与。 
車屋紳太郎(7) 5.0 高い位置でボールを受けたが、縦への仕掛けが少なかった。
大島僚太(10) 5.5 前に向かうドリブルとパスで仕掛けた。運動量はまだまだ。
ネット(21) 5.0 ロングボールを供給する。ただ、縦パスの失敗は痛かった。
家長昭博(41) 5.5 29分、ポストに当てるシュート。後半、徐々に調子を上げた。
大久保嘉人(4) 4.5 トップ下。ボールをさばく役割を担うが、呼吸が合わなかった。
阿部浩之(8) 5.0 シンプルにボールを動かす。周囲とポジションが重なりがち。
小林悠(11) 5.0 15分、ターンしてシュート。1トップで孤立する時間が長かった。

■sub
65(8)登里享平(2) 6.0 斜めに動き出して流動性を生む。85分にアシスト。
81(4)知念慶(20) 6.0 高い技術でゴールを決める。ポストプレーも的確だった。
86(21)森谷賢太郎(19) 5.5 前を向いて仕掛ける。ロスタイムに2本のCKを担当。

■bench
新井章太(30) 武岡優斗(17) エドゥアルド(23) 赤﨑秀平(9)

■coach
鬼木達 5.0 後半、攻撃が機能していなかったが、交代を含め対策が遅かった。

■referee
ファハド・アルミルダシ 6.5 抑制されたジャッジ。荒いプレーも少なかった。

2018/02/13

180213川崎0-1上海上港(ACL GL #1)

180213川崎0-1上海上港(等々力, 19:00KO, 12,193人)

ACLのグループリーグ初戦は、上海上港とのホームゲーム。
3日前のFUJI XEROX SUPER CUP(FXSC)から、先発を4人変更。
右SBにエウシーニョ、左SBに登里が入り、ボランチに大島、前線に大久保が出場。

森谷、阿部がベンチスタート、田坂がベンチ外となった。
昨年のACL浦和戦(2017 ACL QF #2)で退場した車屋は出場停止。
ベンチには新たにエドゥアルドが入った。














上海上港はACLプレーオフを勝ち上がってきた。
昨年、川崎が浦和に勝てていれば、ACL準決勝で当たることができたチーム。
2005年と2008年に川崎に所属したフッキ(10)は、10年ぶりの等々力帰還。
オスカル(8)、エウケソン(9)、ウズベキスタン代表のオディル・アフメドフ(25)も出場する。














■1st half
川崎は立ち上がりから、XEROXセレッソ戦よりもいい動きを見せた。
ネットが低め、大島が高めの位置取りで、斜めの関係を作ってボールを保持。
ボランチの近くで前線の選手が絡み、組み立てていった。
左の登里、右のエウシーニョもワイドに開き、ポイントを作っていた。

上海上港の前線は、右にフッキ、1トップにエウケソン、左にウー・レイ(7)が並ぶ。
オスカルが最終ラインに降りてきて、正確なロングボールを供給する。
セレッソほど良い状態ではなかったが、川崎の縦パスをカットして、反撃を仕掛ける。

23分、簡単な攻撃であっさりやられてしまう。
ユー・ハイ(21)の左クロスを、谷口が空振りしてエウケソンのもとへ。
エウケソンのシュートは、ソンリョンが触ったが、ポストに当たりゴールに入った。

33分、エウシーニョの右クロスからの中村のヘッドは決定的だった。
しかし、GKイエン・ジュンリン(1)が好セーブを見せた。

■2nd half
上海上港が守備ラインを下げて、中盤を空けたため川崎のパスが通る。
縦パスが引っかかっることもあったが、徐々にゴールに近づいていく。

上海上港は少ない人数でカウンターを仕掛けてくる。
遅攻では、大胆に押し上げて、スペースを使ってパスをつなぐ。
足元の技術が高く、川崎のプレスにもあわてることがなかった。

川崎は同点ゴールを目指し、前を狙ったパスが増えていく。
中2日で足は止まりがち。
ただ、カウンターを浴びても必死に戻っていた。
71分に家長、89分に大島が決定機を迎えたが、シュートは大きく外れた。

■summary
ACLのグループリーグ6試合で、ホームは3試合のみ。
その大事なホームで、負けてしまったことは残念な結果となった。

ただ、XEROXセレッソ戦から中2日で、内容はかなり良くなった。
コンディションが良い大久保や登里を起用したことも奏功した。
もちろん、去年の最も良い内容から比べれば、大きな差がある。

上海上港のブラジル・トリオ。
エウケソン(9)、フッキ(10)、オスカル(8)















XEROXを欠場したエウシーニョを始め、大島やネット、中村も状態はこれから。
選手の調子を見極めながら、過密日程に向かってチームを向上させていきたい。

■goal
23エウケソン(9)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 11分、32分、74分と素晴らしいセーブ。失点も触っていた。
エウシーニョ(18) 5.0 フル出場を果たす。周囲との呼吸はまだ合っていない。
奈良竜樹(3) 5.0 ラインを高く上げる。22分、エウケソンとの競り合いで決定機を与える。
谷口彰悟(5) 4.5 クロスの目測を誤って失点を招いた。56分、CKをヘッド。
登里享平(2) 5.5 対峙したフッキに負けなかった。前半、縦への突破を見せる。
大島僚太(10) 5.5 やや高めの位置取りでパス配給。77分、89分とシュートを放つ。
ネット(21) 5.5 粗雑なパスも見られたが、ロングボールで局面を打開した。
家長昭博(41) 5.5 力強くボールをキープする。47分、71分にフリーでシュート。
中村憲剛(14) 5.0 決定的なパスは狙ったが出せず。33分にヘディングシュート。
大久保嘉人(4) 5.5 短いパスを受けて効果的につなぐ。中盤でリズムを作り出した。
小林悠(11) 5.5 チャンスは少なかったが、シュートを積極的に放った。

■sub
71(14)阿部浩之(8) 5.5 89分、決定的な右クロスを大島に供給する。
81(41)長谷川竜也(16) 5.0 左サイドのスペースを縦に狙ったが、成功せず。 
86(21)守田英正(25) 6.0 ボランチに入り、積極的なパス&ゴーで攻撃を活性化。

■bench
新井章太(30) エドゥアルド(23) 森谷賢太郎(19) 知念慶(20) 

■coach
鬼木達 5.5 同点にはできなかったが、的確な采配だった。

■referee
アドハム・マハドメフ 6.5 ぶれなく納得性が高いジャッジ。やや川崎寄りだったか。

2018/02/10

180210川崎2-3C大阪(FXSC)

川崎2-3C大阪(埼玉スタジアム, 13:35KO, 41,803人)

J1を制し、2018シーズンはFUJI XEROX SUPER CUPで始まる。
天皇杯王者のセレッソ大阪との対戦。どちらも初出場となった。
昨年のYBCルヴァンカップ決勝(2017 YLC Final)と同じ相手、同じスタジアムとなった。

先発は昨年の主力が中心。
昨シーズン最終戦の大宮戦(2017 J1 #34)からは2人が変更。
ケガの影響で大島がベンチスタート、エウシーニョは欠場となった。
ボランチには森谷、右SBには田坂が入った。














ベンチにはFC東京から再加入の大久保、流通経済大学卒のルーキーの守田が入る。
なお、5人交代が可能で、交代回数は3回(ハーフタイム別)までの特別ルール。
ACL上海上港戦(ACL GL #1)を中2日で控えるだけに、効果的に交代したい。

セレッソは昨年、昇格シーズンでYLCと天皇杯の2冠を達成。
J1リーグも3位となって、ACL出場圏に入った。
ソウザ(11)が欠場したものの、こちらも昨年からの主力が揃った。

■1st half
前半はセレッソのプレスが効く。
ボールホルダーを追いながら、パスコースを絞っていく。
川崎はパススピードが遅く、なかなかボールが回らない。

セレッソは杉本健勇(9)にロングボールを入れる。
杉本の近くで、柿谷曜一朗(8)、清武弘嗣(10)、水沼宏太(7)が絡む。
三角形を作って、ダイレクトでつないで抜け出してゴールに迫る。

26分、右サイドを振り回され、PA内で杉本がポストプレー。
丁寧に落としたところを山口蛍(6)がダイレクトで蹴り込んだ。

失点してからは川崎も攻めていく。
決定機はなかったが、少しずつ押し込んでいった。


マスコット総選挙のトップ3がハーフタイムに登場。
ドロンパ(3位)、レノ丸(2位)、グランパスくん(優勝)















■2nd half
後半、中村と森谷を下げ、大久保と大島を投入する。
しかし、48分。
杉本がロングボールに競り勝ち、流したボールを清武が追いかける。
田坂をかわしてGKと1対1となり、冷静にゴールを決めた。

2点差となったが、直後の50分。
PA内で車屋が倒されてPKを獲得し、小林が中央に決めて1点差となる。

セレッソは守備を固め、カウンターを仕掛ける展開。
後半から入ったヤン・ドンヒョン(18)と杉本を目掛けてボールを入れていく。

川崎は大島を経由して、組み立てて同点を狙う。
なかなかセレッソを押し込めず、バイタルから先に進めない。
ボランチやサイドから中央に入れるところで、セレッソの網にかかってしまう。

攻めきれない中、78分。
ヤン・ドンヒョンのスルーパスに、高木俊幸(13)が抜けだして3点目。

再び2点差となったセレッソは攻撃を控え、川崎がボールを持つ。
90+2分、長谷川のクロスを大久保が決めたが、及ばなかった。

■summary
セレッソのコンディションが素晴らしく、川崎を圧倒した。
ボールへの寄せが早く、セカンドボールをしっかり拾う。
クオリティの高い選手が揃っていて、ショートパスをつないだ。
特に清武のプレーが図抜けていて、川崎の守備を切り裂いた。














川崎は動きが鈍く、中盤の守備が緩くなった。
パスの出し手を自由にしてしまったため、最終ラインの裏を何度も狙われる。
少ない人数の攻撃に対しても、フリーランに付ききれず、簡単にGKとの1対1を作られた。
セレッソが決定機を外さなければ、大差となっていたはず。

ルヴァンカップの決勝よりも、セレッソが内容で上回った。
1点差とはいえ、終始リードされ、勝つチャンスは少なかった。
シーズンの開幕戦に、負けてしまったのは残念。














次は中2日でACL上海上港戦。
修正するには厳しい日程だが、等々力での開催。
ACLグループリーグは6試合しかないだけに、勝ち点を確保したい。

■goal
51PK小林悠(11) 90+2大久保嘉人(4)
26山口蛍(6) 48清武弘嗣(10) 78高木俊幸(13)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 可能性は少なかったが3失点。スーパーセーブはなかった。
田坂祐介(6) 4.5 数的不利での守備が多かった。48分、清武を防げずゴールを許す。
奈良竜樹(3) 5.0 中盤のフォローがない中、中途半端に高いラインの裏を狙われる。
谷口彰悟(5) 5.0 ハイボールを杉本、ヤン・ドンヒョンと競ったが、勝ち切れない。
車屋紳太郎(7) 5.5 PKを奪取。88分、福満隆貴(17)の決定機をスライディングで防ぐ。
森谷賢太郎(19) 4.5 セレッソの2トップに挟まれ窮屈にプレー。前に出せなかった。
ネット(21) 5.0 ボールをもらう動きは良かったが、守りで相手に寄せ切れず。
家長昭博(41) 5.0 一瞬のスピードがなく、マークを剥がせない。状態はこれからか。
中村憲剛(14) 4.5 立ち上がり、ミスパスが目立つ。ロングパスも出せず、前半で交代。
阿部浩之(8) 5.0 タッチ数が少なく、良さを出せなかった。33分のミドルはGK正面。
小林悠(11) 5.0 前線に残ったままで、ボールが入らなかった。PKを決める。

■sub
HT(19)大島僚太(10) 5.5 ボールを落ち着かせた。消えてしまう時間帯もあった。
HT(14)大久保嘉人(4) 6.0 最後に1ゴール。トップ下でさすがのキープ力を見せた。
52(6)守田英正(25) 6.0 右SBでのデビュー戦。良い動きでチャンスを作り出した。
71(8)長谷川竜也(16) 6.0 1アシスト。ドリブルで左サイドをかき回した。
79(41)知念慶(20) 5.0 最前線に入ったが、ボールにほとんど絡めなかった。

■bench
新井章太(30) 登里享平(2) 

■coach
鬼木達 5.5 劣勢を挽回できなかった。次の試合を考えた選手交代は的確。

■referee
福島孝一郎 6.5 落ち着いて試合を裁く。PKは少し厳しい判定だった。