2018/05/05

180505川崎0-2FC東京(J1 #13)

川崎0-2FC東京(等々力, 14:00KO, 24,677人)

浦和戦(J1 #12)ではターンオーバーせず、走れずに惨敗に終わった。
中2日の第31回多摩川クラシコで、ようやく先発を動かしてきた。

奈良、谷口、車屋、大島の4選手以外が新たな選手。
ソンリョンが出場停止のため、GKには新井が入る。
武岡、守田と、前線の田坂、大久保、齋藤、知念が先発する。














ベンチには小林、家長、中村を残した。
そのため、フレッシュなのはエドゥ、森谷、長谷川のみ。














FC東京はここまでJ1リーグ7勝2分3敗。
2位と好調を保っている。

■1st half
FC東京はディエゴ・オリヴェイラ(9)と永井謙佑(11)にロングボールを入れる。
ディエゴの力強さと永井の走力で勝負してきた。
ポイントを作れれば周囲も上がるが、すぐに守備に戻れるポジションを保った。

ロングボール以外はセットプレー頼みの攻撃。
14分、太田宏介(6)のFKを橋本拳人(18)が頭で合わせて先制する。
45分にも太田のCKから森重真人(3)が至近距離から強いシュート。
ただ、ここは新井が止めてくれた。

川崎は守田がパスコースを作って中盤を牽引。
連戦で動けない大島をバックアップした。
左サイドでは車屋がバランスを保ち、齋藤にスペースを与える。
中央では知念が待ち受けるが、同点にはできなかった。

■2nd half
後半開始から知念を下げて中村を投入。
中村はカンフル剤として10分ほど躍動したが、その後は運動量が落ちた。
57分には田坂を下げ、小林を続けて入れる。
小林はそもそもコンディションが悪く、ほとんど仕事ができないまま。

69分には太田の長距離FKで、抜け出した森重がボレーで2点目を決める。
2点差となると、あとは時間が流れていくだけ。
75分に齋藤が交代して長谷川が入ると、左サイドを攻略できなくなる。
守田の動きが落ち、ボールは持ってもチャンスは作れなくなった。

■summary
浦和戦でターンオーバーをしなかったことで、今日の敗戦は予想できた。
選手起用の失敗で、2連敗を招いたといえる。














中村、小林を早い時間に投入する采配も、失敗だった。
2人ともコンディションが良くなく、十分に動けなかった。
動けていた知念、田坂と交代させたことで、かえって失速した。
長い時間プレーさせるなら、長谷川や森谷を投入するべきだった。

大久保は神戸戦(J1 #11)と浦和戦で疲労していたためか動けなかった。
ボランチまで下りてボールを受けても、独りよがりのプレーが目立った。
フル出場させるような出来ではなかった。














FC東京は太田のセットプレーで2ゴールを決めた。
2トップをロングボールで走らせて、後ろはリトリートする。
体力を温存できる省力型で、今年のような連戦では有効といえる。

川崎は選手のコンディションの見極めに失敗し、浦和戦に続いて勝ち点を落とした。
ACLに敗退しているため、ようやく1週間、間隔が空く。
なんとか動ける状態を取り戻し、楽しいゲームを見たい。

■goal
14橋本拳人(18) 69森重真人(3)

■judge
新井章太(30) 6.0 45分に森重、64分に田邉草民(27)のシュートをスーパーセーブ。
武岡優斗(17) 5.5 上がりすぎず、カウンターをケアする。攻撃は不発に終わった。
奈良竜樹(3) 5.5 永井とのスピード勝負は避け、距離を置いた。うまく守り切る。
谷口彰悟(5) 5.5 クリアミスが多かった。ディエゴが身体を当てても負けなかった。
車屋紳太郎(7) 5.5 齋藤にスペースを与えながらも、何度も深く切り込んでいった。
大島僚太(10) 5.5 動きは明らかに鈍かった。それでも、技術の高さで打開していった。
守田英正(25) 6.0 パスコースを作るために動き直しを続ける。パスを散らした。
田坂祐介(6) 5.5 5分、17分とミドルシュート。バイタルでパスの中継点となった。
大久保嘉人(4) 4.0 終始、独りよがりだった。運動量も少なく、フル出場は疑問。
齋藤学(37) 5.5 スペースを使い多様なクロスを入れる。もっとドリブルで勝負したい。
知念慶(20) 5.5 1トップ。28分にはヘッドで、39分のトラップからシュートを放つ。

■sub
HT(20)中村憲剛(14) 5.0 54分のミドルはGK林彰洋(33)が防ぐ。消える時間が長かった。
57(6)小林悠(11) 4.5 コンディションが悪いせいか、走れない。精彩を欠いた。
75(37)長谷川竜也(16) 5.0 左サイドで仕掛けるが、齋藤を上回ることができなかった。

■bench
安藤駿介(24) エドゥアルド(23) 森谷賢太郎(19) 家長昭博(41) 

■coach
鬼木達 3.5 内容も結果も悪かった。さらに交代策でチームを失速させた。

■referee
松尾一 5.0 基準が曖昧だった。リスタートの位置を神経質に直させる。

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